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「おぐらが斬る!」自民党女性局フランス研修叩き 麻生氏菅氏もやられた「楽しむ政治家」バッシング

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自民党女性局が実施したフランス研修で、リュクサンブール宮殿やエッフェル塔などでの記念写真がSNSに投稿され、何かと騒ぎになっている。

自民党の女性局の一行は少子化対策や、政治における女性活躍などについて、国会議員などと意見交換を行う3泊5日の研修旅行であった。

ところが、参加者らがエッフェル塔での記念写真や、食事の写真を投稿すると「税金で観光旅行かよ」「一般人は海外なんていけないのに」「研修という名の遠足」「庶民感覚とズレている」などなど、批判が殺到した。

これら批判で思い出すのが、2008年麻生太郎氏が総理大臣であった時代、麻生氏がホテルのバーに通っていたことが報道され、「庶民的じゃない!」などと大バッシングを受けたことがある。

ちなみにこのとき麻生元総理が飲んでいた酒は一杯1500円程度、一国の首相が飲む酒として高いか安いかは、みなさんの判断次第。また「高級ホテルが~」という人もいたが、首相の場合SPが5~6人付く。セキュリティのことを考えても、結局ホテルのバーは安上がりなのだが、叩きたい人には関係ない。

他にも菅前総理が、まだ安倍元首相の官房長官時代に、ホテルニューオータニにあるレストランの常連で、テレビで「3000円のパンケーキが大好物」と報じられると、たちまちネットで「金銭感覚が欠如している」と炎上したことがあった。

どうやら日本の閣僚は、ホテルで一杯1500円の酒や1枚3000円のパンケーキが大好きと報道されるだけで「庶民的じゃない」「金銭感覚が欠如」と、バッシングされてしまうらしい。

総理や官房長官がホテルで酒を飲んだり、高いパンケーキを食べたりしているだけで、脊髄反射的に「けしからん!」と叩く人たちがいるということを、今回フランスにいった女性議員たちは、学習していなかったということになる。

ここらへんがSNS社会の怖い所で、政治家が楽しんでいる写真を見て、脳が沸騰してしまいバッシングする国民が一定数いるのだ。現代に生きる政治家ならそのことをよく理解しておかないといけない。

そしてどんなにいいことをSNSに書いたとしても、それでも叩く人が一定数いることも忘れてはいけない。

仮に「今日のごはんは立ち食いソバ」と書いても「今度は庶民派アピールかよ」などと叩く人はいるのだ。

だから政治家は一般人以上の「SNSリテラシー」が必要になってくる。自民党女性局の皆さんも、今後はもっと気をつけるべきだろう。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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