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「死刑制度に対する報復」8人をはね車乗り捨て 元日史上最悪、2019年原宿竹下通り自動車暴走事件

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画像はイメージです

 多くの人が仕事を休み、どこかのどかな雰囲気も感じられる元日。犯罪とは無縁に思えるが、気が緩みがちになってしまうことも多く、凶悪な犯罪者に狙われてしまうこともある。

 そんな元日の事件で、最も凶悪といわれるのが、平成最後の正月となった2019年だ。年が明けて間もない1日午前0時10分頃、東京都渋谷区の竹下通りで、大阪ナンバーの車が通行止めになっていた通りに進入。歩行者8人をはねた。

 運転していた男は車を乗り捨てて逃走。周囲が危険にさらされたが、約25分後に代々木公園付近で発見され、職務質問後に身柄を拘束、殺人未遂の疑いで逮捕された。歩行者はそれぞれ重軽傷を負ったが、命に別状はなかった。

 取り調べに対し男は、「殺そうと思い通行人をはねた。死刑制度に対する報復でやった」と意図の分かりにくい供述を繰り返した。犯行については「大阪府でレンタカーを借り東京まで運転してきた」「後部座席に灯油の入ったポリタンクを積んだ」と説明した。

 警察は男の言動に不審な点があるとして、刑事責任能力を調べるため鑑定留置。そして2019年3月、殺人未遂容疑で追送検された。その後、事件の進展は報じられておらず、精神鑑定などが行われているものとみられる。当初「死刑制度に対する報復だった」と供述していたが、その後は黙秘しているという。

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 正月を襲った凶悪事件は、犯人が「死刑制度に対する報復」と動機を語ったことから、様々な憶測が乱れ飛ぶことに。しかしそのどれもが正確性を欠いたもので、本当の動機などについては、いまだに分かっていない。

 2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、例年よりも初詣などへの人出が少なくなる可能性が指摘されているが、それでも凶悪犯罪が起こらないとも限らない。十分な注意が必要だ。

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