報道によると、岡田監督は移動日の7月31日に取材に対応。その中で、前日に左脇腹を痛めたプロ5年目・24歳の湯浅京己について「湯浅はもうあかんやろ。そら、一番投げられへんやろ、脇腹なんて。もう、そら無理やろな、今年はな」と今季絶望の見通しを示しつつも、「そんなん全然、何とも思ってないよ」と語ったという。
右前腕筋挫傷を理由に6月16日から登録を抹消されていた湯浅は、7月30日の二軍戦で「1回無失点・被安打0・四死球0・2奪三振」と完璧な投球を見せるも、同戦中に左脇腹を故障。翌31日、病院で左脇腹の筋挫傷と診断されたことが球団から発表されていた。
>>阪神・湯浅、球宴辞退理由に「悪化してないか」心配相次ぐ 今季序盤の故障離脱が深刻な事態に?<<
岡田監督のコメントを受け、ネット上には「守護神長期離脱を何とも思ってないってマジかよ」、「結構な大ごとだと思うがなんでそんな余裕そうなんだ」、「他の投手でカバーできるから別にって感じなのか?」、「よっぽど現有戦力の質に自信あるんだろうな」といった驚きの声が寄せられた。
湯浅は昨季最優秀中継ぎ(45ホールドポイント)を獲得し今季は守護神を任されていたが、4月16日(右ひじコンディション不良/5月26日に一軍復帰)、6月16日(右前腕筋挫傷)と二度の抹消を経験。シーズン成績も「15登板・0勝2敗3ホールド8セーブ・防御率4.40」と振るっていなかった。
「湯浅の不調を受けた岡田監督はセットアッパーの岩崎優を代役守護神に据えると、7、8回は岩貞祐太、加治屋蓮といった投手を起用し勝ちパターンを再構築。また、ここ最近は島本浩也や桐敷拓馬など、開幕時は一軍にいなかった投手の働きも目立っています。これもありチームは現在首位、救援防御率もリーグ1位(2.44)と好調ですが、岡田監督は現在のブルペン陣なら湯浅の穴は十分埋められるとみているのでは」(野球ライター)
湯浅不在でも問題ナシと自信を見せる岡田監督だが、起用法や選手への発言に不満を募らせているファンも以前からおり、Twitter(X)では「岡田辞めろ」というワードがしばしばトレンド入り。今回の発言に対しても「何だその物言いは、選手のモチベ腐らせたいのか」、「大怪我したばかりの選手に言うことじゃない、湯浅のことぶっ壊す気か」といった批判が散見される。
2位・広島が1ゲーム差で追ってくる中、勝負の夏場に突入する阪神。岡田監督はどのようにブルペン陣をやりくりしていくのだろうか。
文 / 柴田雅人