注目が集まったのは、「0-5」と中日5点ビハインドの5回裏1死でのこと。中日先発・松葉貴大は打席の大山悠輔に対し、カウント「2-2」からツーシームを投じる。打球は遊撃手・龍空の正面に転がるゴロとなったが、バウンドが不規則だったのか、龍空は捕りきれずにトンネルしてしまった。
龍空のエラーで1死一塁となった直後、中継ではベンチ内で戦況を見守る立浪監督の表情がアップで映る。同監督は首をわずかに後ろに傾けながら、無表情でグラウンドを見つめていた。
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立浪監督の表情を受け、ネット上には「今映った監督の顔完全に死んでたぞ」、「明らかに怒ってる表情してて怖すぎる」「マルチエラーへの失望がにじみでてるな」、「球場が球場とはいえ、ミス連発は我慢ならないってことか」といった驚きの声が寄せられた。
龍空は2021年のプロ入りから中日でプレーする内野手で、62試合に出場した昨季から一軍で頭角を現している。今季も29日試合前時点で46試合に出場しているが、守備ではここまでに4失策を喫していた。
「龍空は試合開始直後の1回裏2死二、三塁の場面でも、ノイジーが放った正面のゴロをファンブルして三走の生還を許す手痛いエラーを記録。5回のトンネルも合わせると、今季の失策数は6個となり早くも昨季の5個を上回りました。試合が行われた甲子園は内野が全面土に覆われていることから、打球の軌道が不規則になりやすいとされていますが、それでも平凡な打球を2つもさばき損ねたことは立浪監督としては許容できなかったのでは」(野球ライター)
龍空は2個目のエラーを喫した直後の6回裏、村松開人に代わり突然途中交代となっている。試合後の報道では、立浪監督が交代の理由についてコメントしたとは特に伝えられていないが、一部からは「絶対懲罰交代だろ」という指摘も上がっている。
文 / 柴田雅人