報道によると、藤本監督は前日20日に応じた取材の中で、佐々木朗希とぶつかる21日・ロッテ戦の見通しなどを語った。その中で、19日に一軍昇格させたプロ6年目・23歳の増田珠について「状態がいいのでね、左の代打で、増田は粘っこく打ってくれるんじゃないか」と対左用の代打として使う方針を明かしたという。
増田は二軍で「15試合・.340・1本・5打点」と好成績をマークしていた19日に今季一軍初昇格。同日の西武戦で即スタメン出場を果たすと「3打数2安打・1本塁打・2打点」と二軍の勢いそのままに結果を残した。藤本監督はこの働きを評価し、勝負どころで左投手が出てきた際の切り札として使おうと考えたようだ。
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ただ、ネット上には納得の声以上に「好調なのにスタメンで使わない意味が分からない」、「経験込みで佐々木にぶつけた方が長期的にはプラスでは」、「マルチ安打、ホームランまで打ったのに代打止まりなんて選手腐らせる気か」、「右の代打は他に2、3人いるのに…これは飼い殺しもいいとこだ」といった不満のコメントが寄せられた。
「右打者の増田を代打起用する方針の藤本監督ですが、現在一軍にはアストゥディーヨ、佐藤直樹、ガルビス(両打ち)と右の代打は他にも複数います。同監督は彼らの調子が今ひとつ(アストゥディーヨ、佐藤は.000、ガルビスは.200)なことや、今季『2登板・2勝0敗・防御率0.00』の佐々木に調子を乱されるリスクを加味して増田の代打起用を考えたのでしょうが、二軍から好アピールが続く今出場機会を与えなくてどうすると首をかしげているファンも多いようです」(野球ライター)
今季の藤本監督は開幕スタメンに抜擢したプロ2年目・23歳の正木智也を、18打席無安打で19日に二軍降格とするまで起用し続けている。これもあり、一部からは「不振の正木は優遇、好調の増田を冷遇は矛盾してないか」といった指摘も上がっている。
文 / 柴田雅人