レバノン北西部の都市アンフェで、交際中の女性を拉致して連れ去る演出をした男性が、女性にプロポーズ。そのときの動画がSNS上で拡散され物議を醸している。海外ニュースサイト『Daily Mail』『New York Post』などが4月15日までに報じた。
報道によると4月初めごろ、オーストラリア・シドニー在住の男性(年齢不明)が、交際中の女性とレバノン旅行に出かけた。2人の関係は10年以上続いているという。旅行には男女の家族らも同行したそうだ。
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とある日、女性はおばらと車に乗りどこかに向かっていた様子。走行中、突然銃を持った男らが現れ車を停止させた。男らは、後部座席に乗っていた女性に銃を突きつけ、男らの車に無理やり乗せた。車中で女性は目隠しをされ、恐怖で泣き声になっていたようだ。
しかしこの誘拐は「演出」で、プロポーズ作戦の一部だった。目的地に着いた男らは、女性を車から降ろして、しばらく歩かせたのちに目隠しを外した。その先には、花束を手に男性が待っていた。音楽隊が登場し生演奏が流れる中、男性が膝まずいて女性にプロポーズをしたという。
女性は膝から崩れ落ち、泣きながらうなずいた。一連のプロポーズは動画撮影されており後日、男性の姉が自身のTikTokのアカウント上に「最も物議を醸すプロポーズ」とコメントを入れて動画を投稿した。動画はSNS上で拡散し、姉のSNS上には批判的なコメントが殺到、「ただでさえ治安の悪そうな地域。まったく笑えない」「こんなことされたらトラウマになりそう」「女性の涙は恐怖の涙。プロポーズの喜びではない」「誘拐を面白いと思っている。平和ボケした外国人」「絶対に結婚してはいけない家族」といった声が上がった一方で、「別に女性がOKなら、問題ないと思う」「最もエキサイティングなプロポーズ」との声もあった。動画は現在も削除されずに残っている。
動画を投稿した姉は、「義妹はレバノンでプロポーズされたいと話していた。婚約して本当に幸せそうです。弟カップルはお互いをからかい合っていて、弟は女性を怖がらせるプロポーズをしたいと冗談めかしていた。私たちも弟に協力して、3か月前からこのプロポーズを計画しました」などと、Daily Mail Australiaの取材に答えているという。なお女性は自身のSNS上に、夕日をバックに男性とキスする写真を投稿し婚約を報告しているが、「プロポーズ」については一切触れていないという。
治安に不安がある地域で「誘拐」を演出するような配慮に欠ける行動をとったばかりに、世界中で批判されてしまったようだ。
記事内の引用について
Jaw-dropping moment Australian woman is kidnapped at gunpoint and blindfolded by her boyfriend during a trip to Lebanon in the world's most terrifying marriage proposal... so did she say yes?(Daily Mail)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-11971501/Man-fakes-kidnapping-Australian-girlfriend-Lebanon-surprise-proposal.html
Man fakes kidnapping to propose to his girlfriend, horrifying onlookers(New York Post)より
https://nypost.com/2023/04/15/adam-rizk-fakes-kidnapping-to-propose-to-his-girlfriend-horrifying-onlookers/