ガーシー容疑者を巡っては、外務省が今月13日までにパスポートを返納するよう命令を出していて、同容疑者は10日、SNSの動画配信サイトで、《返納する意思はあるが、パスポートをなくしたため、探している》などと発言し、11日には返納したと報告した。
NHKによると、警視庁は、ガーシー容疑者が帰国する可能性は低いと見ているうえ、UAEが強制送還を含め捜査にどこまで協力するか不透明なことから、現地に捜査員を派遣する方向で調整を進めているという。
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派遣の時期は、イスラム教の断食月「ラマダン」が明ける今月下旬以降になる見通しで、現地当局に捜査への協力を要請することになるのだとか。
さらに警視庁は、国際手配に向けて警察庁を通じて、ICPO=国際刑事警察機構に申請中。手続きが順調に進めば、近く国際手配される見通しだという。
「ガーシー容疑者は『1日ゲーム8時間』など、現地での悠々自適な生活ぶりをアピールして警察を挑発。旅券がなくなっても、10年は現地に滞在できるビザを所持しているので余裕の構えだが、警視庁は出し過ぎるほどの〝本気〟になってしまった」(全国紙社会部記者)
このようなケースで、現地に捜査員を派遣するのはかなり異例のケースとなるようだが、そこまでするのには理由があるというのだ。
「ガーシー容疑者は政権の中枢にいる人物のスキャンダルも暴露し、ケンカを売った。その人物の周辺も暴露したため、ガーシー容疑者の案件は警視庁ではなく官邸の案件になっているようで、超法規的措置とも言える現地への捜査員派遣がほぼ決定。NHKがその情報を報じたということが、何よりも警視庁ではなく官邸サイドから情報がリークされた証だろう」(同)
今後、大きな動きがありそうだ。