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立民小西洋之議員よ、政治家にオフレコなどないぞ 問題だらけの謝罪会見

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立憲民主党の小西洋之議員が、衆院の憲法審査会について「毎週開催は憲法のことなんか考えないサルがやることだ」「何も考えていない人たち、蛮族の行為だ」と批判し、与野党から撤回や謝罪を要求され、謝罪釈明会見を開いた。

その謝罪会見があまりにもひどいと、また叩かれている。YouTubeに小西議員の謝罪釈明会見が「テレ東BIZ」にあったので、約56分の謝罪・釈明会見を観てみた。

たしかにひどい。終始ニヤニヤし、ニヤニヤが止まるのは、ブチキレたときだけ。記者から厳しい質問を受けると、弁護士を通して新聞社などに法的処置をとるぞといった、政治家の圧力と取られても仕方がないような場面もあった。

会見の去り際に「これこそ圧力ではないか」という記者の問いに「圧力じゃないよ、圧力じゃない!」と、乱暴に言い放って去っていった。

会見冒頭では「オフレコの場面で、即時に撤回修正をしたものではございますが、私の発言報道により、不快な思いをされた方々にはお詫びを申し上げたいと思います」の発言はあったが、その後の発言は、まったく反省もしておらず、小西議員は、「猿といったことは認めるが、その直後に撤回している」と再三にわたって主張。

その撤回の言葉とは「猿って言ったら差別発言になるのかな?」と、猿発言の直後に言ったというものであった。この言葉のどこが撤回なのであろう? むしろ差別発言を認めた言葉に過ぎない。

またおなじようにしつこいほど繰り返していたのが「オフレコの場であった」というもの。なんとこの会見中にも、「いまから言うことはオフレコにしてほしい」とマスコミに要求する場面すらあった。

あのね。公人にオフレコなどないのだよ。そもそもあなたは、2月に荒井勝喜元総理秘書官が、性的マイノリティーをめぐり『見るのも嫌だ。隣に住んでいたらやっぱり嫌だ』とオフレコで発言したことが報じられると、「こんな差別発言をする総理秘書官が官邸にいるのが信じられない」など猛攻撃をしていたじゃないの。

そういえば、他にも「オフレコ発言」で問題になった議員がいた。
東日本大震災のとき、松本龍前復興相が宮城県庁で村井嘉浩知事と面会したとき、暴言ともとれる発言をしたあと。「今の言葉はオフレコです。書いたらその社は終わりだから」と、マスコミ陣を恫喝したのだ。

松本氏はこの発言が問題となり引責辞任に至っている。復興相就任9日目のことであった。

小西議員の会見や、これに類するツイッター発言は他にも、ツッコミどころ満載なのだが、何より頭を抱えているのが、立民の泉代表や、いま行われている統一地方選で出馬する立民の立候補者や支持・応援をしている人たちであろう。

小西議員は憲法審議会筆頭幹事を降ろされたが、立憲民主党への悪影響も少なからずあるのではないだろうか。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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