日本テレビの「24時間テレビ」に比べると、フジテレビの「27時間テレビ」はバラエティ色が強く、「全国○×王座決定戦」といった名物企画ほか、「24時間テレビ」名物のマラソン企画をパロディにした、「山中秀樹の人事異動免除マラソン」「さんまお台場マラソン」といった企画も登場。最初から最後まで「ふざけっぱなし」という企画も多かった。
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だが、中には「ある失敗」から、生放送中に新人アナウンサーが大号泣してしまうというシリアスなハプニングもあった。「27時間テレビ」は毎年、その年に入社した新人アナウンサー数名が提供クレジットを読み上げる、という恒例企画がある。立会人は毎年フジテレビのベテランアナウンサーが担当しており、数か月に渡る研修のまとめとして行われるフジの新人アナにとっては、入社後初の一大イベントとなる。
ハプニングは2000年に放送された『FNS 1億2700万人の27時間テレビ 夢列島 〜家族 愛 Love You〜』で発生した。この時が初登板と思われるあるアナウンサーが、提供スポンサーである「日清食品」を「日本食品」と誤読してしまったのだ。誤読はすぐに訂正が入り、そのアナウンサーは「とんでもない事をしてしまった!」と顔を腫らしたように大号泣する様子が生放送された。周りの先輩アナウンサーも「まだ新人さんなので大目に見てあげてくださいね」とフォローしていたが、一世一代の大舞台で、それも大スポンサーの名前を間違えたショックは大きかったようで、多くの視聴者も番組そっちのけで新人アナのメンタルを心配するほどであった。
なお、当時フジテレビアナウンサーだった山中秀樹氏が後年、自身のTwitterで明かしたところによると、日清食品の営業担当者は誤読した件について、「新人アナにはこれから未来がある。どうか叱るのはやめてください」とすぐに許してくれたという。