試合は序盤、彰人が金具むき出しのターンバックルに秋山をぶつければ、秋山は張られたロープで首を絞めて反撃。レフェリーが昏倒して不在の隙に、彰人はトップロープにもロープを張り、3本のロープに秋山の両腕を絡めて足攻撃。さらに彰人はロープを使って、秋山の急所に打ち付けて丸め込むも、カウントは2。怒りの秋山は彰人の背中にヒザ連打。エクスプロイダーから、ロープを利したリストクラッチ式首固めでピンフォール。3度目の防衛に成功している。
試合後、今林久弥GMから次期防衛戦が3月21日、後楽園ホールになることを告げられ、「戦いたい相手」を問われると、秋山は鈴木鼓太郎を呼び出した。秋山が「オマエ、フリーだろ?このベルトあったら動きやすいだろ?だからオマエ、俺とガチガチのプロレスやれ。勝ったら、DDTでも生きていけるぞ!」と発言。鼓太郎は「純粋なプロレスルールで勝負してください」と応じ、元プロレスリング・ノア師弟による王座戦が決定。
秋山は「俺の方が環境をうまく使ってただろ?よく考えた彰人選手らしい試合だった。次、鼓太郎、今回はガチガチのプロレスルール。痛いエルボー叩き込んで来い。俺も叩き込むから」とコメント。挑戦が決まった鼓太郎は「俺はフリーだからシングルのベルトが必要。秋山準を超えて、あのベルトを巻きたい。通常のプロレスルール以外考えてない。通常のプロレスルールでやるからこそ超える意味があるし、あのベルトを巻く意味がある」と意欲を見せた。王座奪取ならなかった彰人は「ロープに裏切られた。秋山準に負けたんじゃなく、ロープに負けたんだよ。もうこんなルールやらねぇ。次だ。何度でもEXTREME挑戦してやるよ。俺がDDTで一番好きなベルトだから」とあきらめ切れない様子。再び挑戦に名乗りを上げそうだ。
◆DDTプロレス◆
『友情、努力、勝利 in NAGOYA 2023』
2023年2月18日(土)
愛知・名古屋国際会議場イベントホール
観衆 398人
▼DDT EXTREME選手権試合~環境利用闘法マッチ(60分1本勝負)
<王者>○秋山準(11分08秒 リストクラッチ式首固め)彰人●<挑戦者>
※第56代王者が3度目の防衛に成功。
(どら増田)