今回の動画で藤本監督は昨季から務めている一軍監督の気苦労や、試合の反省・振り返りをどのように行っているのかなどを話した。その中で、藤本監督は選手へのバッシングは控えてほしいとファンに呼びかけた。
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ソフトバンクは過去10年でリーグ優勝4回(2014-2015,2017,2020)、日本一6回(2014-2015,2017-2020)を達成し、昨季も優勝したオリックスとはゲーム差ゼロの2位。常勝のイメージが強いこともあってか、選手のプレーや首脳陣の采配への批判・苦言が他球団と比較しても多いといわれている。
藤本監督も昨季は「バント、エンドランが多い」、「左右病(相手投手の利き腕にこだわって選手起用を決めることをやゆする表現)」といった采配批判を数多く受けたというが、「いろいろ言われてますけど全然気にしてません。僕は戦略として、勝つためにどうしたらいいかって考えてやってるので、僕がたたかれる分に関しては全然問題ないです」と自身に対する批判は構わないと口に。
ただ、藤本監督は「負けた、勝ったって勝ったら選手のおかげ。負けたら僕の責任じゃないですか。工藤(公康前)監督もよく言ってましたけど」とした上で、「選手はたたかないでください」と主張。敗戦の責任は全て監督にあるため、選手に批判の矛先を向けるのは控えてほしいと呼びかけた。
藤本監督の発言を受け、ネット上には「確かに選手へのバッシングが行き過ぎてる感じはある」、「死ねだのゴミだの消えろだの、明らかな誹謗中傷してる奴はちょっと考えるべきだな」、「監督がこんなこと言わないといけないくらい酷いのか」、「球団側も法的措置とるぞって警告してるしな」といった同調の声が寄せられた。
「昨季のソフトバンクは最終盤まで優勝争いがもつれたことも影響したのか、怒りに任せて選手をこき下ろすようなファンの声も少なからず見受けられています。特に1つでも勝てば優勝だった10月1日・西武戦、同月2日・ロッテ戦でそれぞれ痛打を食らった藤井皓哉(1日、同点の延長11回裏にサヨナラ2ラン被弾)、泉圭輔(2日、2点リードの6回裏に逆転3ラン被弾)はV逸の戦犯として激しいバッシングにさらされました。その中には人格否定や、体に危害を加えることを示唆するような言葉も一部含まれており、同月4日には球団公式Twitterが『ホークスについての応援や批判、議論などいずれも大歓迎ですが、その表現については是非ご配慮ください』、『一部の投稿については、度を過ぎた誹謗中傷や虚偽等、違法になる可能性があると判断し、専門家と連携して法的措置の検討を開始しております』と注意喚起を行う事態にも発展しています」(野球ライター)
泉は昨年12月の契約更改後会見の中で、「嫌でも誹謗中傷が目に入ってきた。あの試合から1週間くらいは家から出るのも怖かった」と心ないバッシングで精神的に追い込まれたことを明かしたと伝えられている。泉のような選手が今後出ないよう、ファンは節度を持って応援する必要がありそうだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
池田親興氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/@user-yh7ts2rn5s
福岡ソフトバンクホークスの公式Twitterより
https://twitter.com/HAWKS_official