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巨人ドラ1・浅野、レギュラー獲り期待も二軍で低迷する? 原監督熱望のスラッガーに燻る不安要素は

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 3年ぶりのリーグ優勝、10年ぶりの日本一を狙う2023年の巨人。そのチームに大きな期待を背に加入したのがドラフト1位・18歳の浅野翔吾だ。

 浅野は高松商高時代に高校通算68本塁打、2022年夏の甲子園でも3本塁打を放った強打の外野手。同年10月のドラフトでは巨人、阪神の2球団が1位指名で競合したが、約1か月前から指名を公言していた巨人が当たりクジを引き交渉権獲得・入団に至った。

 ドラフトで当たりクジを引き当てた巨人・原辰徳監督は、競合した阪神・岡田彰布監督に「ドラフトでは戦いたくありませんね」とドラフト前に“牽制”のメールを入れるほど浅野の獲得を熱望。入団決定後もその期待は全く変わっておらず、現在1枠が空いている外野レギュラーについて「浅野だって出てくるかもしれない」と抜擢を示唆したことも伝えられている。

 >>巨人・原監督、岡田監督に“既読無視”された? 浅野競合ドラフトの裏話明かし話題「水面下でやり合ってたとは」<<

 巨人は昨季まで中堅レギュラーに君臨した丸佳浩が、原監督の意向もあり今季から右翼にコンバート予定。これに伴い中堅が空くことになるが、浅野は、プロ4年目・22歳の増田陸、ドラフト2位・22歳の萩尾匡也ら同僚外野手と共にレギュラー候補の一人に数えられている格好だ。

 レギュラー獲りに向けては、チームの新人合同自主トレ(1月13~28日)を皮切りに春季キャンプ、オープン戦と継続的にアピールを続けることが重要となる。ところが、浅野は高松商で自主トレを行った4日、取材の中で「(昨夏の)甲子園が終わってからいろんな先輩が焼肉とかに連れて行ってくれたので、そこで結構食べ過ぎて太りました。5キロほど太って90キロになりました」と明かしたと伝えられており、コンディション面を不安視するファンも少なくない。

 また、ファンの中には浅野がレギュラー定着の時期について「2、3年目で争いに入って5年目で活躍するというのが今の目標」という姿勢を見せていることへの懸念も見られる。球界では一般的に高卒野手は体作りを優先とした育成方針がとられることが多いため、浅野の姿勢はよく言えば現実的、地に足がついているといえる。

 ただ、巨人は今オフも外野手・長野久義(前広島、通算1445安打)、内野手・松田宣浩(前ソフトバンク、通算1831安打)といった大物が加入するなど、球界でもトップクラスに新戦力補強が活発な球団。実績ある選手を抑え一軍枠に割って入るのは若手にとってハードルが高く、悠長に日々を過ごしているとチャンスをつかめないまま終わってしまうケースも少なくはない。チームでは過去に2008年ドラ1・大田泰示(現DeNA、高校通算65本)、2013年ドラ2・和田恋(現楽天、高校通算55本)、2018年育成ドラ1・山下航汰(現社会人・三菱重工East、高校通算75本)といった実績ある高卒スラッガーがくすぶったままチームを去っているが、浅野がこの系譜に名を連ねてしまう可能性も決してゼロとは言えないだろう。

 球団としては大田以来14年ぶりに競合を制して獲得に成功した選手である浅野。期待通りの大成を果たせるのか、それともくすぶってしまうのか。注目のプロ生活の始まりは間近に迫っている。

文 / 柴田雅人

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