試合は開始早々、ミリーが場外で強烈なジャーマンを見舞うなど、日本のプロレスに順応した厳しい攻めを展開。山下もスクリューキック、コブラクラッチで反撃するが、ミリーはスリーパーで捕獲。山下は蹴りの乱れ打ちで、反撃を試みるが、ことごとく得意技をかわされ、なかなかペースをつかめず。ミリーはスピア、ジャーマンから腕取り式サイトー・スープレックスを決めるが、山下はカウント2で返す。このピンチを脱した山下はSkull Kickから、クラッシュ・ラビットヒートとたたみかけてカウント3。逆転勝利で初防衛に成功した。
試合後、山下は「今日、決着戦で私が勝ち越しましたけど、私とミリーの戦いは終わってなくて。終わらせたくないなって思いました。またどこかで、まだやってない国はたくさんあるので。どこかで会うかもしれないので、その時はお互いに成長した姿でぶつかりたい」とイギリスのライバルとは、まだまだやり足りない様子。日本まで取り返しに来たにもかかわらず、本国にベルトを持ち帰ることができなかったミリーは「悲しい。ガッカリしてるし、EVEの期待を裏切ってしまった。自分にはガッカリしてるけど、ヤマシタは素晴らしいレスラー。彼女と戦う度に、多くのことを学び、よりよいレスラーになれるので、また戦えたら光栄」と語っている。
山下は、メインイベントでプリンセス・オブ・プリンセス王座を防衛した坂崎ユカに、来年1.4後楽園大会での挑戦も表明。「私にとって、プリプリのベルトに挑戦するのはすごく大事。それ以上にユカちゃんとシングルで戦いたいなっていうのがずっとあって。昨年のさいたま(6月6日)以来。あの試合はすごく特別だったけど、勝ったけど悔しい部分も残ってて。今EVEのベルト持ってますし、ミリーっていう強い相手を倒せて勢い持ってるつもり。1月4日の後楽園は初めてプリプリのベルトを獲った特別な場所。そこでプリプリを懸けてできるのは特別だなって思います」と二冠獲りに闘志を燃やした。
(どら増田)