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飯尾が流石だなと感心した人やものを「師匠」と命名し、紹介する同書。飯尾は目標の販売部数を聞かれると、「発売から2か月過ぎていますけど、『ノルウェイの森』(村上春樹、講談社)は超えたいですね」とユーモアを交えて意気込み、報道陣を笑わせる。
相方のやすからは「俺のこと書いてあるの?」と聞かれたと言うが、「『残念ながら』って返しました」と突き放したとのこと。ただ、やすについて飯尾は、本書で取り上げるような「師匠」の一人だと思っているとのこと。「やすがすごいなって思ったのは、近所のおそば屋さんの天ぷらそばが大好きなんですよ。一杯1050円なんですけど、よく食べるので、いつでも行けるようにって、3回分、1050円、1050円、1050円って、そば代を家の玄関に分けておいているんです。几帳面だな〜って。いや、師匠ですね」と笑顔でやすの素顔を紹介する。
身近な芸人で「師匠」と感じる芸人を聞かれると、同じ事務所の先輩でもある関根勤の名を挙げ、「同じ事務所なんですけど、いろんな方、いろんな人を紹介してくれて、お会いさせてもらいました。いろんなアドバイスももらいました」と紹介。「ゴルフをやっていても、ちょっと短気なキャディさんに当たった時は『あの人の料理の味付け濃そうだな〜』って言って(場の雰囲気を)笑いに変えてくれたり。そういうところですね」と関根を尊敬する理由を明かす。
飯尾は大のヤクルト・スワローズファンでも知られるが、ヤクルトで「師匠」と感じる人について聞かれると、「石川雅規投手」と即答。「42歳で身長も167センチしかない。でも、この間もオリックスを抑えていました。体格的には中学生がプロに一人混じっている感じ。淡々と投げるんです。打たれても動じず。師匠ですね〜」と尊敬しているとのこと。
そのヤクルトが現在、日本シリーズでオリックス・バファローズと戦っていることが話題に挙がると、「オリックスさんとは相性いいんだろうなって。いい試合しますものね。お互いギリギリで戦っている感じ」と目を輝かせて野球談義を始める。「オリックスも強いなって。でも、勝つことも大切ですけど、その瞬間その瞬間を選手には楽しんでほしい」と両チームの選手にエールを送り、「両チーム、若い選手も入って来て、気後れせず思いっきりやってほしい。僕は仕事で見に行けないんです。(同じくヤクルトファンの)出川(哲朗)さんともそれを悔やんでいます」と話して笑顔を見せていた。
(取材・文:名鹿祥史)