まず、飯尾は「自分を主人公だと思いすぎてる人はダメですね」と周囲に一切気を配らない人間が鼻につくと話した。「たまに、プチ渋滞を起こしているコーナーの角でタクシーを止めてる女とか…」と例を挙げ、後続車が追い越せない位置でタクシーを拾う女性に毒づいた。
飯尾の毒舌は続く。「僕はロケが多いので、地方行く時は新幹線に乗るんですよ。一応マナーとして、後ろの人に『席倒していいですか?』って聞いたら『え?』って顔をされて…」とリクライニングシートを倒す際に嫌な顔で対応する人間にも嫌悪感を示した。
「それで『いいですよ』とは言われるんですけど、制限されるんですよ」と飯尾は、後ろの人が無言で手でシートを抑えて、倒す角度を制限されたエピソードを披露。「なんなんですかあれ!」と叫んだ。
また、飯尾はお米を食べに行くロケに臨んだ際のエピソードを披露した。自身の出演シーンが撮り終わり、後は帰るだけだと思っていたが、ロケ隊がいっこうにロケ場所から帰ってこないという。自分を待たせたロケ隊に飯尾はイライラしたようだ。「1時間半待っても帰ってこないんですよ、ロケ隊が。何やってるんだろうって思って見に行ったら、米研ぐところを撮ってるんですよ。それは、明日撮ってくださいよ。今日は終わりでしょうよ」と不満を漏らした。関係ないシーンを撮り、飯尾を待たせた番組スタッフの要領の悪さを指摘しスタジオ内を盛り上げた。
ネット上では「飯尾さんキレッキレ」「ずっと見てられる」「めっちゃ共感した」とテンポ良く語る飯尾の毒を楽しんだ視聴者が多くいた。
飯尾は2001〜2004年の3年間、『笑っていいとも』(フジテレビ系)のレギュラーに抜擢された輝かしい過去がある。だが、当時は知名度も高くなかった。視聴者から「あいつは誰だ」「一般人が普通に出るな」という批判の電話が殺到したらしい。
飯尾の同期にはネプチューンやキャイ〜ンなど、若くして売れっ子になった芸人が多い。穏やかな顔とは裏腹にかなりの毒を内側に秘めている可能性は高いだろう。ゆるいロケ番組で飯尾を見かける機会は多いが、今後はトーク番組で毒を吐く姿にも期待したい。