ずんの2人はネタ披露だけでなくMCとしても会場を盛り上げた。ライブ当日は雨だったということもあり、傘の話題に。ずんの飯尾は「傘で昔は遊んだよね!? チャンバラとか」とトークを始め、「よく小学校のときはコレやったよね!?」と女性客の傘で相方のやすの股間に、傘の取っ手を引っ掛けてイタズラ。やすは「痛たたた〜」と顔を歪めると、観客は大爆笑。無言で観客に傘を戻した飯尾に、やすは「100歩譲って、俺のファンだったらいいけど!?」とお客さんに話題を振ると、お客さんは「流れ星がファン」と返答。2人は申し訳なさそうにし、これまた笑いを生んだ。
そして、ライブで注目するコンビは4組。
まずは、ボケ担当で真面目キャラが売りの伊佐陶太とツッコミの川合鉄平の2人がコンビを組むチョイチャック。「お足下の悪い中、脚を運んで頂き、ありがとうございます」とさっそく真面目キャラを発揮した伊佐。続けて「懐事情の悪い中…」とボケると、川合が「勝手に決めつけんじゃないよ!」と力強いツッコミを入れ、笑いを誘った。その後、居酒屋の漫才を披露し、伊佐の過剰な丁寧な接客に、客を演じる川合がイラつくという構図でテンポの良い笑いを生んでいた。
次は実力派のイワイガワ。井川修司演じる会社の課長と岩井ジョニ男演じる部下の会社員という設定のコントを披露。会社に遅刻したジョニ男は、スーパースローモーションで登場。奇妙な動きと顔に観客は爆笑。井川は遅刻したジョニ男を叱るが、ジョニ男は「休憩入ります!」と能天気。さらに怒った井川が「今、何て言った!? 休憩入りますって言った!?」と問いただすが、ジョニ男は「言った言わないは止めましょう。水掛け論ですな。お互い様」と、むちゃくちゃな理論で応戦。終止、ジョニ男の能天気キャラが冴え渡り、さらに井川のツッコミが笑いを増幅させ、最高のコントに仕上がっていた。
次は森一弥と平子悟がコンビを組むエネルギーは、狂言を交えた斬新なコントを披露。競馬で大敗を喫した森が占いを読むと、「調子に乗り過ぎてはダメ、困ってる狂言師を助けろ」とワンポイントアドバイスが書かれていたが、森は全く信じず。しかし、直ぐさま平子扮する狂言師が「困った、困った」と登場し、会場をドッと沸かした。その後、森は狂言師を助け、見世物にして小金を稼ぐことを思案。しかし、狂言師が利用されていると気づき、今度は森にひょっとこ踊りをさせ、ユーモアに富んだ展開力を魅せた。コントでは会場の女性客にひょっとこのお面をかぶせるなど、一体感を生み出していた。
そして、トリを飾ったのはずん。お中元選びに悩むお客に扮するやすとスーパーの店員を扮する飯尾という、設定のコントを披露。コントの合間に飯尾が独特なギャグを盛り込み、大爆笑連発。やすの頭を「練習ボール」とゴルフボールに例えたり、「凄い拒絶反応!」「アロマセット、ポイッ」など、とにかくギャグを連発し、飯尾ワールド全開だった。
ライブの最後には大喜利が行われ、シンキングタイムでは司会者のジョニ男が音楽に合わせて奇妙なダンスを披露するなど、大盛況だった。笑いの絶えないライブなので、是非チェックしてみてほしい。