報道によると、堀は秋季練習に参加した16日に取材に対応したが、その中で今季5月から左肩痛を抱えていたことを明かす。同時に「ちょっとでも痛みがあったら結局かばっちゃう。今はしっかり治す方向で、何とか来年に間に合うようにしたい」という思いの下、現在まで1カ月以上ノースロー調整を続けていることも口にしたという。
>>日本ハム・新庄監督の指示を「気持ち悪い」とバッサリ? チーム改革続く中、問題となった選手たちの態度<<
堀は今季セットアッパー・抑えとして41試合に登板したが、「1勝5敗11ホールド5セーブ・防御率5.82」と数字は今ひとつ。3・4月は防御率「1.93」と安定した投球を見せたが、5〜9月は「7.30」と数字が大幅に悪化。また、この期間は3度(6月9〜20日、7月28日~8月25日、9月21日~シーズン終了)登録を抹消された。
ただ、今回本人が明かす前に、堀が左肩痛を負っているという発表・報道は特にナシ。加えて、7月には「9登板・1勝0敗1ホールド4セーブ・防御率0.00」と故障をほとんど感じさせないような好成績をマークしてもいた。
堀が明かした故障情報を受け、ネット上には「えっ、シーズン中にそんな怪我してたの!?」、「数ヶ月間故障を我慢して投げてたのか、そんな素振りなかったのに」、「成績からは分からなかったな、7月はかなりいい数字だったし」、「なんとか間に合わせたいって…これ結構な重傷じゃないか?」といった驚きの声が相次いだ。
堀の故障が注目を集める中、一部からは同僚・伊藤大海の起用法に影響する可能性もあるのではと指摘も上がっている。今季の日本ハムは堀を含め8名がセーブを記録するなど抑えを固定できなかった事情もあり、新庄剛志監督は最終盤の9月26、28日に先発・伊藤大海を抑えに抜擢。伊藤は2試合で「0勝0敗1セーブ・防御率0.00」と適性を見せたが、来季先発、抑えのどちらで起用されるかはまだ決まっていない。ネット上には「堀の回復次第では伊藤の抑え継続もありそう」、「堀に加えて宮西(尚生/9月に左肘手術)も故障中だし、伊藤抑えじゃないと勝ちパ苦しいのでは」といった意見も散見される。
新庄監督からも「来年に向けて、しっかり治して」と心配の言葉をかけられたという堀。秋季練習・キャンプ、自主トレと、来春キャンプまでの調整期間でどこまで回復に努めることができるだろうか。
文 / 柴田雅人