きのう、東京・日本武道館で行われた安倍元首相の国葬。その中で注目が集まったのが、安倍内閣で官房長官として支えた菅義偉前首相による、「追悼の辞」。
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友人代表として式壇の前に立った同氏は、安倍元首相が銃弾に倒れた日のことや、その後、季節が無情に移ろう中で湧き上がる怒り、また、自民党総裁選再出馬を躊躇していた安倍元首相を、銀座の焼き鳥店で3時間にかけて説得し、出馬を決意させた秘話も告白。最後は、安倍元首相の事務所がある衆議院第1会館1212号室の机に置いてあった読みかけの本の一節を取り上げ、盟友を失った哀しみを切々と訴えていた。
この日の『モーニングショー』でも、弔辞が改めて紹介されていたが、羽鳥が「菅さん(のスピーチ)が一番刺さった」と語り、玉川氏に「いかがですか?」と話を振ると、同氏は「これこそ、国葬の政治的意図だと思うんですよね」とバッサリ。
さらに“例え話”だろうか、「映画」について取り上げて、「映画を作っている方は意図があって楽しんでもらえるように、それから、胸に響くように作るわけですから」と解説。つまりは言外に、菅氏のスピーチも感動させるために用意されたという見方を示した。
その上で、玉川氏は「僕は演出側の人間ですからね。テレビのディレクターをやってきましたから。それは、そういう風に作りますよ、当然ながら。政治的意図が匂わないように製作者としては考えますよ。当然、電通入ってますからね」と見透かされないように巧妙に感動させていると語ったのだ。
この話に、不服そうに割り込んできたのが羽鳥。「うーん、そこまでの見方をするのか……ここは自然な言葉が出たんだろう」と個人的見解をぶつけつつ、冷静に「見方はいろいろある」とまとめていた。
玉川氏の意見に対して、ネットでは「玉川さんのコメントでスッキリした」「玉川さんに100%同意する」という賛成意見や、「関係性を無視した心無い発言」「感動する人々を、ひねくれた目線でしか見れない玉川」など疑問の声も寄せられていた。