友人代表として追悼の辞を述べた菅氏。亡くなった安倍元首相へ想いを語り、ふたりが北朝鮮問題に取り組むきっかけになったエピソードなどを披露。さらに2度目の自民党総裁選出馬の際、迷っていた安倍元首相を菅氏が銀座の焼き鳥屋に連れて行き、3時間かけて口説いたことが明かされた。
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また、最後には安倍元首相の机に読みかけの岡義武著『山県有朋』があったこと、あるページにマーカーペンで線が引かれていたことを告白。それは、暗殺された初代総理大臣・伊藤博文を偲んで山県有朋が詠んだ歌であったとのこと。菅氏は追悼の辞の中でその部分を読み上げ、「深い悲しみと寂しさを覚えます。総理、本当にありがとうございました。どうか安らかに、お休みください」と述べていた。
国葬を特集していた他局がこの菅氏の弔辞を放送していた中、TBSの特別編成番組では早々に放送を切り上げ。音声を消し、映像だけを流した状態でスタジオ出演者がコメントし、国葬が行われた日本武道館前のレポーターにカメラを切り替えるなどしていた。
レポーターは「今回安倍氏の国葬が行われてますけれども、統一教会と国葬、このふたつの問題はですね、岸田政権の支持率を大きく下げています」「岸田政権とすれば、国葬が終わればふたつの懸案のうちのひとつが片付くわけです」などとコメント。また、「今回、国論を二分してまで国葬をやるべきだったのか、その議論からは逃れられません」としていた。
また、その後も弔意を述べる菅氏を映しつつ、JNNの世論調査で国葬反対が51%に達したことをテロップで伝えていた。
この放送にネット上からは「せめて弔辞くらいはすべて流すべきでは?」「一番いいところで止めるってどうなの」「弔辞の途中で『国葬が懸念』はひどい」「出演者がベラベラ喋ってる音声流して最悪」といった批判の声が殺到していた。
その後、番組では内容を大幅にカットした菅氏の弔辞の映像を「速報」として放送したが、ネットからは「カットしておいて速報もなにもない」「遅れて放送して『速報』の意味が分からない」という厳しい指摘が集まっていた。