今回の国葬の開催を巡っては、反対の声が多くなるなど物議を醸している。この背景について、田崎氏は「国葬にするって判断は岸田(文雄)さんなんですよ。進言したっていう人もいますけど。それは最終的に岸田さんの判断で、岸田さんがなぜ国葬と判断したかという理由をいろいろ取材してみると、一番岸田さんが重要視したのは(安倍氏が)凶弾に倒れた。参院選、民主主義の基盤作りを行っているその最中に凶弾に倒れた。あれを許してはいけない。国としても認められない。だから国葬なんだという発想なんですね」と裏事情を明かした。
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安倍氏の国葬扱いについて、田崎氏は「ほかに通算8年8か月総理をやられた。海外での評価が高い。業績があった。とおっしゃるもんで、そこで火種を作っちゃう」と指摘。確かに「業績」を強調されると、安倍氏の負の側面が逆にクローズアップされてしまうのは否めない。結果的に、国葬の意義が薄まってしまったのではないかと田崎氏は指摘した形だ。
さらに、国葬を進める中で、岸田内閣に対する支持率が低下し、『毎日新聞』(毎日新聞社)の調査では不支持が上回る結果となった。これについても、田崎氏は「岸田さんが焦ったんじゃないか。動けば動くほど裏目に出て行く。後手というよりは打った手が外れていく感じ」と分析。それでも、現段階で「岸田政権が倒れる状況ではない」と指摘していた。
これには、ネット上で「国葬出席せず仕事を取る田崎さんさすが」「岸田さんがダメでも次がいないから当分安泰なんじゃね」といった声が聞かれた。