男性は8月21日、所有するスマートフォンに届いた、副業を勧めるショートメールに記載されていたURLにアクセスをする。すると、メッセージ画面で「SNSの投稿者に“いいね”ボタンを押す作業をすると報酬がもらえる」と持ちかけられ、信用してしまう。そして、「作業をする前に現金を振り込む必要がある。報酬と一緒に返金する」などと金銭を要求され、8月29日に指定された口座に3回にわたり50万円を送金した。
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その後、男性は実際に作業をしたものの、報酬や振り込んだ金額が返ってくることはなく、音信不通に。不審に思った男性が警察に相談し、詐欺が発覚した。現在のところ、詐欺グループの目星などはついていない模様だ。
この事件に、ネットユーザーからは「いいねビジネスは実際にあると聞いたけれど、事前に前金が必要と言われて信じてしまうのがどうしようもない。もうちょっと警戒をしないと」「50万円払っていいねをしまくって回収できると思ったのか。30代でもこんなことに騙されて、情けない」「基本的に騙す人間が悪いのだけれど、持ちかけられる側もしっかりしないとダメ」と被害者の行動に疑問の声が上がる。
また、「どんどん騙されてタダ働きをさせられる。被害者にはこの人物の特徴などをしっかり警察に話してほしい」「資本が個人の労働力をタダ同然で買おうとする。結局、実際に作業もさせられているとなると、かなり悪質」という指摘も出た。
見知らぬ第三者から金を要求された場合、それは詐欺である。騙されないようにしてほしい。