第108回は、和彦(宮沢氷魚)は、ちょうど海外から帰国したフォンターナのオーナー・房子(原田美枝子)から暢子(黒島結菜)へ何か助言をしてほしいと考え、食事会を企画する。しかし、この食事会に突然、賢秀(竜星涼)が現れ――というストーリーが描かれた。
>>『ちむどんどん』にーにが「出ていけ!」怒鳴り視聴者失笑「騒ぐほどのこと?」疑問の声相次ぐ<<
※以下、ネタバレあり。
第108回では、賢秀と喧嘩し、実家の養豚場を出て行った清恵(佐津川愛美)を探しに、一度2人で訪れたフォンターナに、賢秀と清恵の父・寛大(中原丈雄)がやって来るという展開に。賢秀は「証券会社の社員」と詐称し、ちょうど行われていた食事会に乱入することになったが、そこで出された豚肉料理・ポルケッタをきっかけに、寛大が「ハワイの豚の話」を語り始めた。
「ハワイの豚の話」とは、沖縄戦で沖縄の養豚が全滅の危機に陥った際、ハワイで養豚業を行っていた沖縄移民たちが、アメリカで大量の豚を買い入れ、船で550頭もの豚を送ったというもの。寛大は「彼らの願いはただ一つ。食料難に苦しむふるさと、沖縄を助けたかった」と話し、この話に賢秀は感動して涙していた。
しかし、その直後のシーンに、視聴者からドン引きの声が集まっているという。
「賢秀は涙しながら、『今の話は養豚やってる人間からしたら……』と漏らしてしまい、証券会社社員の設定が台無しに。食事会の出席者に不審がられ、お金も払わず慌てて出ていくという様子が描かれました。しかし、賢秀も寛大もまだポルケッタを食べている途中。養豚についてのいい話をした後、豚肉料理を無駄にするという展開に、ネット上からは『台無し』『不快でしかない』『その話をさせた養豚業の人に豚肉料理残させるのはあり得ない』『普通この場面で残させるか?』『なんでいつも料理をぞんざいに扱うんだよ』という大ブーイングが集まっています」(ドラマライター)
また、この回ではほかにも、食事会に招かれたフォンターナの元従業員・矢作(井之脇海)がかつての同僚からの嫌がらせで、焦げて形が悪いポルケッタを出されるという場面があったが――。
「矢作は嫌がらせに黙って耐え、後から二ツ橋(高嶋政伸)から褒められるという展開が描かれました。しかし、やはり養豚に関する大切なエピソードが出る回に、素材をムダにした料理を出すという作品の演出を受け入れることができなかった視聴者が続出。ネットからは『このシーン必要か?』『なんのためにハワイの豚の話あったの?』『歴史と料理への敬意がなさすぎる』『本当にあったエピソードをぶち壊してくる演出』という声が集まっていました」(同)
沖縄には実際に記念碑も立っている、今回のハワイの豚の話。相互支援の感動エピソードを台無しにする演出に、視聴者はドン引きだった。