会見には前王者の遠藤哲哉を破り、防衛に成功したKO-D無差別級王者の樋口和貞が出席。樋口は「昨日、興行をゆっくり見させてもらったんです。DDTらしい、いい興行だったのかなと思います。その中でメイン、対遠藤哲哉。自分の中ではここからだなと。勝って自分がチャンピオンとしてリングの中心に立ちましたけど、ここからだなと。自分も遠藤さんも、ここからまた前に進んで行かなきゃと強く感じました」と大会を振り返ると、9.25東京・後楽園ホール大会での次期防衛戦に、米AEWから一時帰国している竹下幸之介を逆指名したことについて、「今自分が無差別のベルトを持って、強さの象徴という言葉を出してやっているわけですが、自分が出る前の強さの象徴は竹下幸之介だと思っていて。だからこそブチ破らないといけないのかなと思って、名前を出させてもらいました。米国に行って名を上げてすごいなと思うところもあるので。その人間に打ち勝たなければいけないとホントに思ったので。今やるべきなのかなと思って…」と理由を明かした。遠藤のライバルである竹下にも連勝することに意味があるようだ。
復帰を果たした前王者、遠藤を挑戦者として逆指名し、これを制したことについては「前チャンピオンから直接勝っていない状態でのチャンピオンだったので、ちょっと引っ掛かりはあった。それを倒してベルトを小橋(建太)さんに巻いてもらって、真のチャンピオンになれたかは分からないですけど、DDTの王者として認められたのかなという気持ちです。小橋さんの名が出てきましたけど、意識が変わったなと明確に思ったのは、『フォーチュン・ドリーム』6.15後楽園大会に出させていただいて、強さの象徴みたいな石川(修司)さん、火野(裕士)さん、関本(大介)さんとぶち当たったのが、一つのきっかけでもあったのかなと。KO-Dもふんどしを締め直してという感じで行けた」と語り、小橋氏が樋口の可能性を信じて『フォーチュン・ドリーム』で組んだカードが、現在の樋口につながっているようだ。
竹下とは昨年12月にシングルが実現しているが敗れており、「強さの象徴という部分で竹下幸之介なんです。前回勝った負けたじゃなく。お客さんとかほかの人が思ってる、自分が出て来る前の強さの象徴が竹下幸之介だったなと思ってるので。ちょうど米国から帰ってきた。だから、今ここでやらないとという気持ちが強かったので」と改めて、真の強いチャンピオンになるために、対戦すると語った。
(どら増田)