20日放送の同番組には、宗教家で霊能力者の下ヨシ子氏が出演。「心霊検証」としてドラマに出てきた幽霊の解説などを行ったが、ネット上でも旧統一教会問題が物議を醸すタイミングでの下氏の出演に対して批判や非難の声があがっていた。
>>『ほん怖』、霊感商法で敗訴の宗教家出演で物議「放送するのやめて」紀藤弁護士も呼びかけ<<
紀藤氏は21日、ツイッターに《この種の番組を放送するのは辞めてほしい。いまだに続けているのがわからない。霊感商法に利用されるだけです。テレビは事実に基づき報道すべき》と投稿し、大きな反響を呼んでいた。
そして23日にはツイッターで、《本当に困りもの。フィクション/非科学的な話とするなら徹底すべきで宗教法人の教祖を“心霊研究家”“宗教家”として演出する手法自体ミスリーディングで放送倫理にも触れる可能性があります》と指摘したのだ。
「日本テレビの『ミヤネ屋』などが連日、旧統一教会問題を大々的に扱っているのに対しフジはあまり力を入れていない。そんな事情もあって、下氏が出演することにそこまで神経質になっていなかったのだろう。制作サイドは紀藤氏の指摘でようやく問題意識が芽生えたかもしれない」(テレビ局関係者)
7月8日に発生した、安倍晋三元首相の銃撃事件の容疑者が、母親が旧統一教会にハマって一家が崩壊したことを供述。それによって与野党の議員たちと教団関係が問題視されているが、フジの同ドラマ制作陣にとってはまるで異国の出来事のような遠い話だったようだ。
「同番組は夏の風物詩で、ジャニーズ事務所を退所したにもかかわらずナビゲーターのような存在である稲垣吾郎をジャニーズ時代から継続して起用。今回の平均世帯視聴率は7.5%と振るわなかった。時期的にきわどい放送内容だけに、放送時期を少しずらしても問題はなかったはず」(芸能記者)
後々、この件が大問題に発展するかもしれない。