「バラエティー番組は、1つのコンテンツがヒットすると、似たような番組が増える傾向にあります。それは仕方のないこと。しかし、2022年に入ってからのフジテレビは、明らかにパクリだとわかるものが増えてきた……。そうした状況に戸惑いの声が多いのです」(芸能ライター)
アンガールズ・田中卓志がゴールデン帯初MCとなった『呼び出し先生タナカ』(フジテレビ系)は、同じ局で放送されていた『めちゃ×2イケてるッ!』の人気企画「抜き打ちテスト」のフォーマットに酷似。田中が先生となって、生徒役のタレントが解答したテストをイジっていくスタイルが同企画と似ていたため、放送されるやいなや、大問題に。SNSはもちろん、ナインティナイン・岡村隆史ら当時の出演者も反応するなど、大きな騒動となった。
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また、6月に放送された『ものまね師弟バトル MANE-1』も問題に。ものまねのプロが「ものまね素人」の芸能人に徹底指導を行い、ステージに送り出すというものまね番組。こちらが2021年7月に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の企画『声を操るプロ声優ならモノマネも上手いはず説』に酷似しているというのだ。『水ダウ』は、声優がものまね芸人とタッグを組んで、ものまねにチャレンジする企画であり、確かに似ていると言われても仕方がない。『水ダウ』の放送から1年近く経っているため、たまたま企画が似てしまったという言い訳はできないだろう。実際に「完全に水曜日のダウンタウンでやってた声優モノマネ企画のパクリで節操ない」「水曜日のダウンタウの丸パクリじゃねーか。こんなパクり方あるか」と厳しい指摘があった。
このほかにも、チョコレートプラネットらが出演していた『いきなり日本を笑わせろ!』(1月放送)は、企画の内容的にも『有吉の壁』(日本テレビ系)に似ているとの指摘があるなど、「パクリ疑惑」が相次いでいる状況にある。
これらの番組は企画内容だけではなく、キャスティングも本家と似ているところもポイント。『タナカ』出演の生徒役の中には『めちゃイケ』のテストを受けた経験がある人がいるし、『MANE-1』と『水ダウ』の両番組に出ているものまね芸人もいる。『日本を笑わせろ〜』に至っては、ほとんどが『有吉の壁』出演経験のある芸人だった。
「バラエティー=フジテレビ」と言われた時代もあったが、その功績に泥を塗った形となる今回の疑惑。コンプライアンスに苦しめられるのは同情するが、企画パクリは視聴者からの信頼を失いかねない。再び、面白いバラエティーを作らないと本当に終焉を迎えてしまいそうだ。