>>ジャニーズへの忖度? やらせ疑惑発覚も『冒険少年』を続けなければならない理由<<
『冒険少年』は今年始め、週刊文春(文藝春秋)が同番組の名物企画『脱出島』で、スタッフが出演者の作成したボートを船でけん引するヤラセ演出があったのではないか?とする記事をスクープ。
31日の『冒険少年』は報道以降初めての放送であり、その影響が注目された。
結果、冒頭にこれまでの『冒険少年』の歴史を振りかえるVTRと共に、「冒険少年は大自然を舞台に番組が設定した環境の中で、さまざまなミッションに全力で立ち向かう勇姿を楽しんで頂くアドベンチャーバラエティ」と改めての番組趣旨・説明が入ったほか、エンディングでは「冒険少年は環境・出演者の体調管理に最大限配慮してロケを行っております」とのテロップが流れ、「何があったのか」の説明は行われなかったが、視聴者へ「改めて頑張る」という意志を伝えていた。
だが、それ以上に視聴者が気になったのが、出演者のあばれる君の周りで働く番組スタッフの存在であった。恐らく『冒険少年』は今後、タレント以外の手が入った箇所は「週刊誌対策」としてスタッフも必ず映し、「ヤラセ報道」が出ないよう配慮した結果ではないかと思われる。
しかし、その一方、対策として設置した「スタッフ」の存在が思わぬ弊害となっている事が今回の放送で判明した。それは『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)と非常に似通ったVTRになってしまう事である。
『鉄腕DASH』は、TOKIOを始めとするタレントが、番組スタッフと協力し無人島などの開拓などを行っていく様子が描かれており、「番組総出で何かを作り上げていく」ことがコンセプトの番組だ。
一方、ヤラセ報道前の『冒険少年』は、あばれる君や天竺鼠・瀬下豊などの体力派タレントがたった一人で自分のサバイバル技術で開拓していく番組であり、うまく差別化できていた。
だが、今回の『冒険少年』は、あばれる君の周りでスタッフが動き回る事で画面が『鉄腕DASH』と大差がなくなり、ネットでは「鉄腕DASHみたい」「中途半端な鉄腕DASH」「どこか見たような」といった声が相次いだ。
また、番組であばれる君が風力発電を行う風車を作っていたが、ほぼ同じ形状の風車を『鉄腕DASH』では3年前に作っており、こちらもネットでは「鉄腕DASHのパクリ」「TOKIOがあばれる君に変わっただけ」という厳しい声も上がっていた。
『冒険少年』が『鉄腕DASH』と違っていた最大の特徴は、「一人でサバイバルを行う」という事であり、文春報道により最大の個性を失った『冒険少年』は今後、どこまで流されていくか……。