透かしはライセンス購入をしていない状態の画像に入るもので、「無断使用」なのではないかと批判が殺到した。石田氏は「デザイン段階のものをあげてました」とライセンス取得済であったと弁明した。
思わぬ疑惑や波紋を呼んでしまった選挙や政治ポスターを巡るトラブルは、今回のケース以外にもある。
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NHK党党首の立花孝志氏が2020年に立ち上げたホリエモン新党では、選挙ポスターに堀江貴文氏の顔写真が使われた。これは堀江氏自身の許諾なしで使われているものだったが、堀江氏本人は我関せずのスタンスを保った。
元大阪府知事、元夫大阪市長の橋下徹氏は、写真の無断使用に関して厳しい態度で挑んだ。2017年に日本維新の会公認で、神奈川県の横須賀市議会議員選挙に出馬した候補の選挙ポスターに、橋下氏の顔写真ともに「全力応援」のフレーズが記された。これに対し、橋下氏はツイッターで「僕は応援していません。完全な無断使用であり、公職選挙法235条1項違反、虚偽事項公表罪で刑事告訴の手続きを執ります」と警告している。
維新系候補のトラブルでは、2021年に兵庫県尼崎市議会議員の作成した政治ポスターが、人気アニメ作品である『鬼滅の刃』のデザインを流用しているのではないかという「パクリ」疑惑が生じた。デザインはもとより、登場人物のセリフなども用いられていた。日本維新の会はこの議員に厳重注意処分を下している。
同様の疑惑では、2020年に自民党の改憲ポスターが、人気イラストレーターのNoritake氏の絵柄と酷似していると物議を醸したことも。
ポスターは多くの人の目に触れるだけに、様々な疑惑やトラブルを生み出しやすい土壌があると言えそうだ。
記事内の引用について
石田としたか公式ツイッターより https://twitter.com/ishidatoshitaka
橋下徹氏のツイッターより https://twitter.com/hashimoto_lo