第92回は、暢子(黒島結菜)は独立に向けて動き出すが、資金繰りや物件など決めなければいけないことが山積みで頭を悩ませていた。そんな中、賢秀(竜星涼)は昔から縁のある我那覇(田久保宗稔)とまたばったり会って――というストーリーが描かれた。
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※以下、ネタバレあり。
第92回では、賢秀が結婚祝いに「200万円引換券」を持って暢子と和彦(宮沢氷魚)の元へ現れ、現在「アメリカ製ビタミン剤」の「エージェント代行」を行っていると報告。入会金5万円を払うと商品を売る権利を手にでき、新しい会員を5人勧誘すると、「エージェント代行」になれるという。
「エージェント代行」はヒラ会員の売上金の3割、さらに孫会員の売上の2割が懐に入ると言い、賢秀は「会員が増えれば増えるほど大儲け」と豪語。暢子と和彦は不信感を抱いただけだったが、後日電話で報告を受けた良子(川口春奈)は「それ、つい最近取り締まる法律ができたマルチ商法のことでしょ?」と指摘するという場面が描かれた。
しかし、ネット上からはどうしようもないと分かり切っている賢秀よりも、和彦に疑問の声が集まっているという。
「和彦と言えば、大手新聞社の記者。しかし、賢秀の話を聞いてもポカンとしたまま。すぐにねずみ講だと気づかず、幼馴染の行動を止めようとしなかったことに対し、ネット上からは『記者ならすぐに分かるでしょ!?』『記者のくせにねずみ講を知らないのか?』『一言も突っ込まない無能新聞記者』『新聞記者の和彦は注意して止めないのか』といった疑問の声が集まっていました」(ドラマライター)
とは言え、和彦が所属しているのは学芸部だが――。
「しかし、1970年代はマルチ商法、ねずみ講が社会問題化しており、1978年にいわゆるねずみ講禁止法が公布、翌年に施行されています。記者ではない良子が知っているレベルの話のため、和彦が指摘をしなかったのはあまりにも不自然。和彦には視聴者から『無能記者』という不名誉な烙印を押されてしまったようです」(同)
和彦が賢秀のねずみ講をスルーしたのは、今後の伏線になっているのか――。