アメリカ・ワシントン州で、54歳の男が2軒のアダルトショップで強盗を働き、うち1つの店で従業員に性的暴行を加えた事件の裁判が行われたと海外ニュースサイト『The Daily Chronicle』と『Law & Crime』などが8月1日までに報じた。
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報道によると2019年3月8日、男は同州にあるアダルトショップに強盗に入ったという。男は閉店間際に店内に入ると、そこにいた女性従業員の首元をつかみ「かばんの中に現金とペニス増大サプリを入れろ」と言った。女性は現金や商品を渡し、男は最終的に1450ドル(約19万円)の現金と2種類のペニス増大サプリのほか、2種類のバイブレーターを盗んだそうだ。商品は合計464.5ドル(約6万円)相当。男は犯行時、かぼちゃのフェイスマスクを着用し、自身の顔が見えないようにしていた。
フェイスマスクは金属でできていて、ハロウィーンのジャック・オー・ランタンのような見た目で特徴的なものだった。
男は犯行後、現場から逃げた。犯行時、店内に別の従業員が何人いたかは不明だが、男は逃げる際に女性従業員を連れ去ろうとした。しかし別の従業員が女性従業員を引き戻したという情報があり、少なくとも店には従業員が複数いたことが分かっている。店内に客はいなかった。
この事件から3日後の2019年3月11日午前1時30分ごろ、男は強盗を働いた店から16キロほど離れた場所に位置するアダルトショップで再び強盗を働こうとした。閉店後、男は従業員が店から出てくるのを待ち伏せ。店から出てきた男性従業員と女性従業員に向かっていき、店の鍵を渡すように言ったそうだ。なおこのとき、男は1件目の強盗と同じかぼちゃのフェイスマスクを着用していたという。
従業員らが鍵を渡さずにいると、男は男性従業員の顔を殴り、その場で女性従業員をレイプした。女性従業員をレイプしている間、男性従業員は殴られたダメージで助けに入るのが不可能だったとみられている。犯行後、男は現場から逃げたが現金や商品を持ち去ってはいないとみられる。
2件目の事件が起きた後、警察は情報提供を求めるため監視カメラに映った犯行時の様子の動画を公開。すると「男が着用していたかぼちゃのマスクをつけた人物を知っている。過去にハロウィーンの時にそのマスクを被っており、その写真を自分のSNSで載せていた」という情報が提供された。
警察は男を容疑者とみて捜査を開始。捜査の結果、男のDNAがレイプされた女性に残されたDNAと一致したことや、男が犯行時に使用したかぼちゃのマスクと盗まれた商品を自宅に所持していたこと、男のスマートフォンの位置情報から男は強盗や性的暴行の罪で逮捕された。
2022年7月に男の裁判が行われ、男には11年8カ月の刑務所行きが言い渡されたという。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「強盗も最低なのにさらにレイプをするなんてどうかしている」「なぜアダルトショップだったのか。変な性的嗜好があり、それが犯行に関係していそう」「2件目の犯行現場が1件目と近い。男は罪悪感がなかったのだろう」「かぼちゃのフェイスマスクなんて、目立つものをなぜ使ったのか」「金属製というだけでも特徴的なのに、さらにそれを自分のSNSにあげていたら自分は犯人だと言っているようなもの」といった声が挙がっていた。
盗んだもの以上に多くの人を傷つけた男の犯行は、許されるものではない。
記事内の引用について
「Man Who Wore Jack-'o-Lantern Mask During Pierce County Rape, Robbery Sentenced」(The Daily Chronicle)より
https://www.chronline.com/stories/man-who-wore-jack-o-lantern-mask-during-pierce-county-rape-robbery-sentenced,297596
「Washington Man Sentenced to Prison After Wearing Jack-o’-Lantern Mask and Raping Store Employee During Robbery」(Law & Crime)より
https://lawandcrime.com/crime/washington-man-sentenced-to-prison-after-wearing-jack-o-lantern-mask-and-raping-store-employee-during-robbery/