警察によると、男性は今年5月下旬、携帯電話に電話番号と「お支払確認が取れていません」と書かれたメールが届き、記載された番号に電話をかける。すると、「協会職員」を名乗る男から「アダルトサイトの利用料金が未納になっている」などと告げられ、信じてしまう。
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さらに、「損害賠償を請求されている」「保険に加入すれば保険金が出る」などと嘘八百を並べられ、6月下旬までに2038万円を振り込んでしまった。調子に乗ったとみられる詐欺師は「土地を売った方がいい」などと持ちかける。男性はこの言葉も信じたようで、不動産会社に相談。ここで詐欺被害に気がついたという。
一通のメールをきっかけに約2000万円を搾り取られるという事件に、「これだけアダルトサイト詐欺の事案がネット上に流れているのに、検索もせず無条件に信じてしまう。特殊詐欺がなくならないわけだと思えてしまう」「アダルトサイトが絡むと人に言いたくないので自分で解決したいんだろうけど。普通に電話番号をネットで検索すれば詐欺だとわかるのに」と驚きの声が上がる。
一方で、「騙された方が悪いという考えは良くない。詐欺師が絶対的に悪なのだから、被害者を責めるよりも犯罪者を捕まえてほしい」「これだけ詐欺が横行しているのに、なぜ詐欺のショートメールを送れてしまうのか」「メールを送れないようにするとか、AIが会話を聞いてNGワードがあったら切るとか、そういう機能がほしい」という指摘も出ていた。