オーストラリア・ノーザンテリトリーで33歳の男がスポーツジムで男性Aの頭にウエートをぶつけ、大けがをさせた事件の裁判が行われたと海外ニュースサイト『THE Sun』と『Mirror』などが3月22日までに報じた。男とAは仲が良い友人関係だった。
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報道によると、事件は2020年10月に起きたという。男とAはジムで一緒にトレーニングをしていた。Aは仰向けでベンチプレスをしていたが、男は約20kgのウエートプレートを持ってAの横を通り過ぎた。その際、男はわざとつまずき、プレートを持ったままAの頭の上に倒れたそうだ。Aは床に倒れ込み、顔のあたりから大量に出血した。男はAの横で足首を負傷したふりをしたという。
男はAを攻撃するとその場から逃げ、数分間Aを放置。事件時ジムにいたのは2人だけで周りにはスタッフも含め誰もいなかった。数分後、男は救急車を呼び救急隊が駆けつけた。Aは病院に運ばれ頭蓋骨の骨折、顔への切り傷、むくみなどのけがが確認されたが命に別状はなかった。後に精神的な問題を被ったことも発覚している。
男はAが負傷したのは事故だったと警察に話したが2022年3月に裁判が行われ、男は意図的な犯行だったと認めた。犯行を認めるきっかけになったのは、ジムに設置されていた監視カメラの映像とみられている。
『Mirror』は、事件時の監視カメラの映像を公開している。映像には、仰向けでベンチプレスをしているAと、Aの10メートルほど手前から歩く男の姿が映っている。ジムには男とA以外には誰もいない。Aは男を警戒することなくベンチプレスをしているが、男はプレートを持ちながらAの方に向かうと、Aの頭上で勢いをつけAの頭に飛びかかっている。つまずくというより、意識してAの方に転んでいるようにも見える。
男はプレートを両手で持ちながら、たたくようにしてAの頭上に落とした。Aはプレートをぶつけられるとすぐに床に転がり、うずくまっている。男はAを攻撃した後、その場で転ぶように床に手をつき、体を前に1回転させた。Aは床にうずくまったままだが、男は左足に手をやって痛がるふりをし、Aから離れて画面から姿を消している。
裁判官は監視カメラの映像などから男は意図的にAに危害を加えたとし、男に19カ月の刑務所行きを言い渡した。なお、男の動機は不明とされている。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「こんな犯罪ができるなんて男は精神が異常」「映像を見たけど見なければよかった。痛々しくてトラウマになりそう」「男はAに何か恨みでもあったのか」「事故に見せかけたことが卑劣」といった声が挙がっていた。
動機が分からないまま判決が下されたが、どんな理由があるにせよ男の犯行は残酷であるまじきものである。
記事内の引用について
「CRUSHING BLOW Horrifying moment man fakes tripping up to slam a 20KG WEIGHT on gymgoer’s head fracturing his skull」(THE Sun)より
https://www.thesun.co.uk/news/worldnews/18016258/horrifying-moment-man-fractures-gymgoers-skull-with-20kg-weight/
「Moment man slammed 20kg weight on gymgoer's head after pretending to fall over」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/world-news/moment-man-slammed-20kg-weight-26528408