大仁田は現地時間3月26日(日本時間同27日)、米ペンシルベニア州フィラデルフィア2300アリーナで開催されるICONS OF WRESTLINGの「CONVENTION FANFESTA!!!!!」に参戦し、レイと激突。現地31日(同4月1日)には、テキサス州ダラスに転戦する予定。
ECWは初期のFMWに参戦したサブゥーが米国に持ち帰った1本のビデオテープから始まり、一時期、隆盛を築いた“米国版FMW”といってもいいハードコア団体だった。本拠地ECWアリーナには、1998年6月に大仁田が登場しており、まさに伝説の会場だ。2001年に同団体が活動停止となってからも、会場の名称こそ変わったが、今もなお現存し、大仁田にとっては“米国の聖地”だ。
対戦相手のレイはダッドリー・ボーイズのメンバーとしておなじみ。米国ではECW、WWE、TNAなどで活躍。日本ではディーボンとのコンビで、2005年に全日本プロレス「世界最強タッグ決定リーグ戦」を制覇。2009年には新日本プロレス「IWGPタッグ王座」を2度戴冠した実力者で、大仁田とは24年ぶりの遭遇となる。
23日に日本を発つ大仁田は昨年10月以来の米国遠征に向け、「ECWアリーナは僕にとって、米国の聖地みたいなもの。そこで試合ができて感慨深いです。邪道流のハードコアを米国のファンの目に焼き付けたい」と目を輝かせた。
大仁田は昨年10月、アメリカのハードコア団体H20が主催したビッグマッチ「DESTINY」(米ニュージャージー州トレントン市トレントン・サンダー球場、協力=FMW-E)に出場し、ハロウイン仕様の電流爆破でアメリカの大観衆を熱狂させた経験がある。グレート・ニタ風のコスチュームで入場した大仁田は場外で緑の毒霧を吹きオリエンタルムードを漂わせた。リングインすると、有刺鉄線バット、イス、蛍光灯束でマット・トレモントに先制攻撃。場外戦から戻ると、トレモントは蛍光灯束で殴り、その破片で大仁田の額を攻撃。さらに赤の毒霧を噴射したが、大仁田が蛍光灯束で逆襲。トレモントが有刺鉄線バットで殴打しようとすると、大仁田は赤の毒霧で視界を遮断。蛍光灯束で頭、腹を叩き、有刺鉄線バットで背中を一撃すると、地雷ボードに蹴り落とすなど大暴れしただけに、今回も期待したい。
(どら増田)