この日の第3試合で、荒井は同学年ながら、キャリアで2年ほど先輩の鈴芽と一騎打ち。白熱の攻防が続く中、10分過ぎには強烈なエルボー合戦を展開。それに打ち勝った鈴芽は、フェースクラッシャーから必殺のリングアベルを狙うも、かわした荒井がフルネルソンバスター、Finallyと畳み掛けカウントを奪取。
そして、セミファイナルでは王者・伊藤VS挑戦者・上福ゆきのIP王座戦が行われた。上福は病み上がりながらも、ドロップキック、卍固め、その場跳びフェイマサーなどで必死の攻め。それをしのいだ伊藤は伊藤デラックスで絞り上げてギブアップを奪い、王座初防衛に成功。
試合後、伊藤が「誰とでもやってやるから。挑戦したいヤツいたら、誰でもかかってきていいよ」とアピールすると、荒井がリングインして、「私にそのベルト、挑戦させてください。デビュー戦で『何年掛かっても潰しに来い』と言ってくれました。今が伊藤さんを潰すタイミングじゃないかと思って。自信持って、ここに来ました」と挑戦表明。決戦の場を3.19両国に指定した伊藤は「改めて言う。伊藤麻希を潰しに来い!」と通告した。
荒井はアイアンマンヘビーメタル級王座を保持していた18年10月28日にDDTプロレス・後楽園大会に参戦し、時間差入場女子バトルロイヤルで伊藤に敗れ、ベルトを明け渡した経緯がある。さらに、デビュー戦(昨年5月4日、後楽園)、2戦目(同6月6日、さいたまスーパーアリーナ)でのタッグ戦でいずれも伊藤に完敗を喫しており、その後10か月の成長ぶりを見せつけるビッグチャンスとなる。
(どら増田)