メインイベントでは、ハイスピード選手権試合、チャンピオンのスターライト・キッドに、なつぽいが挑戦した。なつぽいは昨年8月の東京・ベルサール汐留大会でキッドに同王座を奪われており、この試合はリターンマッチとなる。
この日が舞台出演からプロレス復帰となるなつぽいだが、キッドとレベルの高いハイスピーダーならではの激しい空中戦を展開。試合はあっという間に10分、20分と経過していくと、丸め込みやジャーマンなども飛び出すが、最後はフォール合戦を繰り広げたところで、30分時間切れ引き分けのゴングが鳴らされた。
試合後、キッドは「こんな結果、納得出来るわけないだろ!なつぽい!もう1回やれよ」と再戦を要求。なつぽいは「私もハイスピードは、キッちゃんと何回でもやりたいと思ってる。また絶対挑戦する!何回でもだよ!」と呼応した上で、「私にはすっごい欲しいベルトがある!上谷沙弥ちゃんが持っている白いベルトに挑戦したい」と言ったところで、白いベルトを持った上谷がエプロンに立ち、「実はこの前目撃した女…」と言って、なつぽいをまじまじと覗き込むと、何も言わずにバックステージへ。上谷はロッシー小川エグゼクティブプロデューサーがある選手と契約を交わした場面を目撃しており、ロッシーEPから口止めをされている。この意味深発言が何を意味しているのか分からないが、なつぽいは困惑しつつも、「白いベルト、挑戦するから!ね!」と言ってリングを後にしている。
なつぽいと入れ替わりで現れたのはAZMだ。AZMは「キッド!防衛おめでとう。この前のハイスピードはコグマに邪魔されたからな。もうキッドと私の空間は誰にも邪魔させない。キッドとAZM、ハイスピードのベルトを懸けてシングルマッチでやりませんか?」と言うと、場内は大拍手。キッドは「このお客さんの反応が全てだよ。AZM!お前とは避けて通れねぇからな。シングルマッチでやってやるよ!」と挑戦を受諾。
AZMは握手を求めたが、キッドは「お前とはエターナル・フォー(永遠の敵)だからな。握手はしねぇよ」と拒否した。3月の両国国技館2連戦へ向けてハイスピード戦線にも動きが出て来た一戦だった。
◆スターダム◆
『後楽園大会』
2022年2月1日
東京・後楽園ホール
観衆 656人
▼ハイスピード選手権試合(30分1本勝負)
<王者>△スターライト・キッド(時間切れ引き分け)なつぽい▲<挑戦者>
※第21代王者が5度目の防衛に成功。
(どら増田 / 写真・ブシロード・ファイト)