タッグ経験は浅いものの、1回戦の小橋マリカ、らく組戦では圧倒的な存在感を発揮した「VENYU」。この日もそれは変わらず、山下がジャーマンで朱崇花を投げ捨てれば、朱崇花も同じ技で返すなど一進一退の攻防を展開。伊藤がトップロープに上ると、「VENYU」は2人がかりのデッドリードライブで投げて、同時に蹴りを見舞うなど好連係も見せた。伊藤は負けじと伊藤デラックスを上福に狙うも、朱崇花がカット。伊藤が上福の顔面にヘッドバットを叩き込むも、体勢を立て直した上福はフェイマサーを一閃。さらに走り込んで、もう一発フェイマサーを繰り出して、フォールを奪って準決勝進出が決定している。
また、実の姉妹の爆れつシスターズ(天満のどか、愛野ユキ)VSふりーWiFi(乃蒼ヒカリ、角田奈穂)の2回戦は、これまた一進一退の好勝負となったが、角田が狙った紫電改をかわした愛野がヴィーナスDDTを繰り出して角田の息の根を止めた。メインイベント終了後、準決勝(1月29日、新宿FACE)の組み合わせ抽選が行われ、「VENYU」と爆れつの激突が決まった。
上福は「どっちもチャンピオン。いまだにヒザが笑ってんの。でも勝ったから。朱崇花たんが5人分くらいで心強かった。この調子で相手がチャンピオンだろうが、姉妹って絆があっても、ウチらはもうちょい深い感じの絆作って頑張ってこ~」と話し、朱崇花は「AEWでも実現できなかったVENY(注:朱祟花のこと、以下同)対伊藤も叶ったし、みんなが絶対見たかったはずの山下対VENYも叶ったし、今日で満足。相手の方(爆れつ)は存じ上げないからわからない」とコメント。
爆れつの妹・愛野は「爆れつ、最後のトーナメントを終わらせるわけにはいかなかったので。この勢いで勝ち進みたい。(VENYU)は怖いよ。かみーゆ(上福)とはたくさんやったことあるから、ふざけてるけど怖い人だということはわかってる。朱崇花さんは当たったことないので」と警戒感を示し、姉の天満は「ちょっと楽しみです」と語った。なお、2回戦で敗退し、またもタッグの勲章を奪えなかった「121000000」の伊藤は「いいじゃん。上福ゆき、おもしろいじゃん。ちゃんとビジョンは見えてるから。やることが1個明確にできたから、それだけ後始末して」と話し、山下は「私はシングルのベルト持ってるけど、タッグのベルトをどうしても伊藤と巻きたいから。お互い強くなって、タッグとしても強くなって。今日の日を忘れずに強くなっていけば」と前を向いた。
(どら増田)