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店を破壊、店員に暴言、景品を窃盗…相次ぐパチンコ店での事件

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画像はイメージです

 日本人の娯楽として親しまれているパチンコ。法的にグレーな遊技ではあるが、愛好する人は多く、ハマってしまう人も少なくない。

 ​>>45歳警部補、20代部下にパワハラ・暴行・パチンコ代6万円を借りて返さないなど繰り返す<<​​​

 そんなパチンコ店では、グレーなこともあってか、あり得ないような事件も起きている。2021年も、常識とはかけ離れた犯罪が発生した。

 今年7月、北海道稚内市のパチンコ店で、負けに腹を立てた69歳左官工の男が、パチンコ店の壁をハンマーで数十箇所叩き壊すという事件が発生。さらに、8月にも同じ店の窓や自動ドアを持参した工具で壊した。男は逃走していたが、防犯カメラの映像などから特定され、11月に逮捕されている。「パチンコに負けた」というフラストレーションを、「店を破壊する」ことで発散するとは、実に凶暴な発想である。

 また、兵庫県宍粟市では9月、パチンコ台を再三叩く、ゴミを散らかすなどしたことから店を出禁となっていた72歳の男がパチンコ店を訪れ、対応した32歳の従業員に対し、「おまえやってもうたる」「刺し殺したる」などと脅迫し、逮捕された。男は取り調べに対し、「出禁にされるのが納得できず、腹が立った」とその理由を述べていた。

 沖縄県那覇市では7月、28歳の小学校教諭がパチンコに負けたことに腹を立て景品のおかゆスープを盗むという事件も発生した。子どもに物事を教える立場の人物とは思えぬ、極めて幼稚な犯行と言わざるを得ない。

 たびたび発生するパチンコ店での事件。抑止する方法はないのだろうか? 事件記者に見解を聞いた。

 「パチンコを愛する人が多いのはわかりますが、金をかけて出玉を買い、パチンコ遊戯をして、出玉を金に換えているのは周知の事実で、なぜか警察にも黙認されています。パチンコ店での犯罪はもちろん、依存症の人間が遊戯代欲しさに犯罪を重ねることも少なくない現状で、パチンコがまかり通っていることに、強い違和感を覚えます」

 さらに、記者はこう続ける
 「ギャンブルとなっている以上、警察が取り締まるのが一番好ましいのですが、ここまで黙認されていると、動きそうにもありません。金がかかっている以上、人が熱くなってしまうのは防ぎようがない。一番は金をかけることと換金を一切禁止することでしょうが、それができない以上、抑止する方法は客の良心しかありません」

 非常にグレーな分野になっているパチンコ。「する・しない」は自由だが、金を失うだけではなく、犯罪に巻き込まれる可能性があることも、認識する必要がある。

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