ヒギンスは昨シーズンから加入したリリーフ右腕で、今シーズンも昨年に引き続きセットアッパーとして49試合に登板し、防御率2.53、28ホールドを記録するなどブルペンの一角としてリーグ優勝に貢献。しかし、日本シリーズでは3試合(2回1/3)の登板で2被弾3四球5失点の内容で、第5戦終了後、中嶋聡監督が「(ベンチ登録するかどうか)考えなきゃいけない」と話した結果、第6戦ではベンチ登録から外れ、ポストシーズンでは本来の力を発揮出来ず、課題となっている先頭打者を出塁させてからのピッチングを克服出来なかったのが悔やまれるところ。
帰国する際、ヒギンスは「ファンの皆様、ご声援ありがとうございました。みなさんのおかげで良いシーズンを送ることができました。1年を通してこれ以上にない声援を聞けたこと、最後には(制限内の)満員の球場から声援をいただけたこと、本当に幸せでした。来年は制限が解除された満員の球場でお会いできることを楽しみにしています。DOMO ARIGATO ! GO BUFFALOES!!」とファンへメッセージを送った。家族も日本に馴染んでいただけに、本人は残留希望のようだ。
スパークマンは今年6月23日に入団が発表され、シーズン途中にオリックスへ。8月18日の北海道日本ハムファイターズ戦で来日初登板初先発し、シーズン通算6試合(17回)、0勝1敗、防御率6.88の成績と内容は振るわなかったが、日本シリーズの出場選手枠に入り、登板は叶わなかったものの、第5戦はブルペンに入っている。スパークマンは「初めて日本の野球を経験することができましたが、準備から試合まで全てにおいて新たに学ぶことの多い貴重な時間でした。日本のファンの皆さんの熱量もすごかったですし、来年はぜひ満員の中での登板を楽しみにしています」とコメント。スパークマンも残留希望だが、両選手ともに、球団が再契約を結ぶかどうかは流動的だ。
(どら増田)