>>オリックス・杉本、シリーズ初弾に自身も驚き「まさか入るとは」 結果は空砲もヤクルトは本当の狙いに恐怖?<<
問題となっているのは、「1-0」とオリックス1点リードの5回裏2死満塁で飛び出たプレー。この場面ではオリックス3番手・バルガスがヤクルト・中村悠平にセンター前ヒットを打たれ2者が生還。さらに、一走・サンタナも三塁進塁を狙ったため、打球を捕球した中堅・福田周平はアウトを取ろうと三塁の宗に返球した。
ところが、宗はタイミング的にはアウトだった福田の返球を取りこぼしてしまいサンタナの三塁進塁を阻止できず。さらに、この直後には打走・中村の二塁進塁を阻止しようと投げた二塁送球を左翼方向にすっぽ抜ける悪送球としてしまい、これを見たサンタナは本塁に突入し生還。捕球・送球でミスを連発し、余計な1失点を相手に許す結果となった。
宗のプレーを受け、ネット上には「今日は宗のミス連発、あれのせいで負けたとしか言えない」、「守備の乱れが無ければ同点の計算だから、延長戦に持ち込めてた可能性もあったのに」、「シチュエーション的に重圧や焦りもあったんだろうけど、プロとしてはお粗末なプレーだった」と苦言や批判の声が寄せられている。
一方、「あの場面でバルガスなんか出した中嶋監督が悪い」、「前回登板で四球から失点してるのになんで今日も投入したのか」、「そもそもシーズンでサッパリだったリリーフを日シリで使うのが間違いでは」と、チームを率いる中嶋聡監督の責任を指摘するコメントも数多く挙がった。
5回裏の中嶋監督は2死一塁で打席にヤクルト4番・村上宗隆を迎えるタイミングで、2番手・比嘉幹貴からバルガスに継投。しかし、バルガスは村上、続くサンタナに2者連続四球を与えた後に中村にセンター前ヒットを打たれ、その後の宗のミス連発につながっている。
「バルガスは今シリーズ初登板となった21日の第2戦9回裏に、先頭の村上を4球で投ゴロに打ち取っています。そのため、中嶋監督はこの投球の再現を期待して、第3戦でも村上にバルガスをぶつけにいったものと思われます。ただ、第2戦のバルガスは1死後にサンタナへの四球から1失点を喫するなど制球の乱れも目立ったため、第3戦での起用は少し考えるべきだったのではと不満を抱いているファンは少なくないようです。また、今季のバルガスが『5登板・1勝1敗・防御率11.00』とほとんど結果を残せていないことから、不振投手を日本シリーズで使うことがそもそも間違っているという意見も散見されます」(野球ライター)
試合後、中嶋監督はこの日のバルガスの投球について「四球、四球はさすがにね…勝負してほしかったですね」と苦言を呈したことが伝えられている。これを受けた一部ファンからは「じゃあ4戦目以降はもう使うなよ?」と、今シリーズでの起用見合わせを求める声も挙がっている。
文 / 柴田雅人