>>救急車が横転事故、救急隊員を飲酒運転の疑いで逮捕 輸送中の患者が死亡する大惨事に<<
中国・江蘇(こうそ)省で、82歳の女性がバルコニーから落下したが、下の階の物干し竿に引っ掛かり最悪の事態を免れたと海外ニュースサイト『Daily Mail Online』と『The Times Now』などが11月24日までに報じた。
報道によると、女性はアパートの19階に住んでいたという。ある日、女性はバルコニーで洗濯物を干していたが、何らかの理由で誤ってバルコニーから転落してしまったそうだ。なお『The Times Now』は女性が住むアパートの写真を公開しているが、バルコニーは人がようやく立てるほどの幅で、バルコニーというより日本でいう出窓のようなイメージだ。女性の家も含め、多くの家で物干し竿は出窓を越えて前に乗り出すようにして設置されている。物干し竿は2〜3本が平行に並べられている家が多い。また、全ての階の出窓がほぼ同じ大きさで、下の階のバルコニーの上に、上の階の出窓が同じ大きさで続く作りになっている。
女性は転落したが、1つ下の18階の物干し竿に下半身が絡まり、逆立ちするような格好で落下を免れた。具体的な時間は不明だが、女性が落下しかけている様子を見た人が救急隊に連絡し、救急隊がすぐに駆けつけ、女性は17階の家の中に入れられる形で救助されたという。
『Daily Mail Online』は事故が起こった時の動画の一部を公開しているが、動画には女性が両足を物干し竿に絡ませ、背中をアパートに向けてお腹が外側になるような形で宙づりになっている様子が映っている。物干し竿は3本あり、女性の右足は真ん中の物干し竿にひざを曲げるようにしてかけられ、左足は一番外側の物干し竿と真ん中の物干し竿の間に絡まるようにしてかけられている。女性の上半身は空中に投げ出され、女性の上半身を支えるものはない。物干し竿は3本が平行になるようにして設置され、出っ張った棒のようなもので3本全てが支えられているが、片側の棒は曲がっていないものの、もう片方の棒は根本から折れ、今にも壊れそうに見える。
17階の窓から救急隊員が身を乗り出し、女性の体にロープを巻いて女性を抱えるようにして救助した。なお、女性はやややせ型で、身長は平均的な80代の女性よりやや高そうに見受けられる。
報道によると、女性は憔悴していたものの、けがなどはなかったそうだ。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「まさに危機一髪。救急隊がすぐ来たとはいえ高齢の女性がよく耐えた」「動画を見たけど、足は絡まってはいるものの自分の力で支えていた部分もあると思う。よく頑張った」「なんて運がいいんだ」「中国の家は物干し竿がバルコニーより出ていることが多いけど普通に危険だと思う」などの声が挙がっていた。
運が良かったとはいえ、体力と精神的な強さも女性が助かった要因と言えるだろう。
記事内の引用について
「Dramatic moment elderly woman DANGLES upside down on a clothes hanger after falling off a 19th floor balcony in China」(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-10234889/VIDEO-Elderly-Chinese-woman-rescued-falling-balcony.html
「Viral video: 82-year-old woman dangles upside down after falling from 19th-floor balcony, rescued」(The Times Now)より
https://www.timesnownews.com/the-buzz/article/viral-video-82-year-old-woman-dangles-upside-down-after-falling-from-19th-floor-balcony-rescued/834819