>>爆問太田、MC務める選挙特番はボディーガードつき!「どっちか言うと俺が止められる方」Nスタ出演の裏話も<<
お笑い芸人による選挙特番はこれまでにも何度か放送されてきたが、賛否を集めている。本人のキャラクターに加え、政治知識の前提も問われ、選挙特番の出演者としてふさわしいかという評価が加わるためだ。
2011年に芸能界を引退した島田紳助氏は、2007年・2009年・2010年の3回、『ZERO×選挙』(日本テレビ系)のメインキャスターを村尾信尚氏とともに務めた。紳助氏と言えば、『サンデープロジェクト』(テレビ朝日・朝日放送共同制作・同系)の司会を務めるなど、社会派の仕事はこなしてきた。だが、選挙特番となれば内容は異なり、一部メディアから「選挙特番のバラエティ化」として批判を受けたことも。
番組では専門的な知識が不足していたため、「もっと適切な解説できる人がいるのでは?」「喋りは達者だけど政治系の論客としては向いていないと思う」といった声も聞かれた。さらに、当時の紳助氏は民主党支持を表明していたため、「特定政党支持を表明している人が選挙特番をやるのはどうか」といった疑問の声も聞かれた。
紳助氏は2011年に芸能界を引退してしまったため、以降の特番への出演はないが、「昔みたいにまた紳助さんに出て欲しいなあ。選挙特番にまで紳助さんを見れるなんてめちゃくちゃ贅沢な時代だった」「島田紳助じゃ割と斬新な素人目線での質問を議員や候補に投げかけていた」といった好意的な評価も聞かれる。
くりぃむしちゅーの上田晋也は、2012年に『乱! 総選挙』(TBS系)のスペシャルプレゼンターを務めた。総合司会は元NHKアナウンサーで『Nスタ』の総合司会を務めていた堀尾正明氏、キャスターは同じく元NHKアナウンサーで『NEWS23』のメインキャスターを務めていた膳場貴子氏という並びだ。
この選挙は、民主党から自民党へ再び政権交代が起こる重要なものだったが、TBSはリベラル的なスタンスのため、番組では終始自民党へ批判的なスタンスだった。上田もその例に漏れず、「総合司会、(解説の龍崎孝)政治部長、上田晋也、全員がこぞって自民批判。ひどいね」といった声も聞かれた。さらに、上田は日本の維新の会から出馬し、当選した石原慎太郎氏とのやりとりで、党分裂の可能性を何度か追及したところ、石原氏の怒りを買う一幕も。これには「石原慎太郎にいじめられて上田晋也が喋らなくなってきた。これがこれからの国政を問う報道とは……」といった声が聞かれた。
それでも、「上田さん変に前に出て来ないし、長時間見ていられる」「ポスト紳助は上田という気がする」といった好意的な評価もネットでは聞かれた。ただ、全体的な評判はそれほど良くなかったようで、上田の起用はこれ1回のみに留まっている。それでも、2017年から19年にかけては報道番組『上田晋也のサタデージャーナル』(同)が放送されるなど、同局との関係は良好なようだ。