スペイン・ナバーラ州で、立ち寄ったガソリンスタンドで出されたコーヒーの味とウエートレスの提供の仕方に問題があったとして、男性警察官がウエートレスを逮捕した事件の裁判が行われ、逮捕の正当性が認められたと海外ニュースサイト『London News Time』と『The Daily Star』、『LatestPageNews』などが10月11日までに報じた。警察官と、ウエートレスの年齢はともに明かされていない。
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報道によると2019年7月、警察官はパトロールの途中でガソリンスタンドに併設されていた店に立ち寄り、アイスコーヒーをオーダーしたという。ウエートレスはオーダーを受け、マシンを使ってアイスコーヒーを作った。
警察官はアイスコーヒーを飲んだが、味に不満があり、さらにウエートレスの態度が気に入らずウエートレスに抗議したそうだ。警察官は抗議する前に口に入れたコーヒーをその場で吐き出した。ウエートレスの態度がどのようなものだったのか具体的なことは明かされていない。またアイスコーヒーの味がなぜ気に入らなかったのかも不明だが、一部報道では警察官の好みに合わなかったと伝えられている。警察官とウエートレスは口論に発展した。なお、店にほかの従業員がいたという情報はない。
初めは店内で口論になったが、人数は不明だがほかにも客がいたため、警察官が外に出るように言い、2人は外に出た。外に出た後も、しばらく口論は続いたそうだ。口論中のウエートレスの態度の詳細は明かされていないが、ウエートレスが激しく怒り、平和を乱す可能性があったとしてその場で警察官は逮捕したという。ウエートレスは暴力は振るっていない。
このほど逮捕の正当性を問う裁判が行われ、裁判所は正当だったと決定を下した。裁判官は警察官は顧客であり、批判を言う権利があったと認め、さらにウエートレスの態度は脅威だったと判断したという。具体的にどのような態度が脅威となったのか、情報は伏せられている。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「ウエートレスがかわいそう。どんな態度だったのかは分からないけど逮捕までするほどのことではないし、ガソスタのコーヒーで文句を言うなと思う。警察官が憂さ晴らししたかっただけ」「コーヒーを吐き出した警察官の方が悪質では。いくら顧客だからといって守るべきモラルはあるはず」「警察官は一種のクレーマー。おいしいコーヒーを飲みたいなら、ガソリンスタンドの一角にある店ではなくてもっといい店に行けばいい。警察の正当性を認めた裁判所も腐っている」「よほど味が悪かったのだろう。態度の悪い店員は多いし気持ちは分からなくもない」などの声が挙がっていた。
裁判所は決定を下したが、逮捕を認める決定に対しては賛否が分かれているようだ。
記事内の引用について
「Police officer arrests waitress for offering him bad coffee – court says he’s right」(London News Time)より
https://londonnewstime.com/police-officer-arrests-waitress-for-offering-him-bad-coffee-court-says-hes-right/492410/
「Police officer arrests waitress for serving him bad coffee – court says he's right」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/world-news/police-officer-arrests-waitress-serving-25187476
「Policeman arrests waitress for serving him bad coffee – court says he’s right」(LatestPageNews)より
https://latestpagenews.com/news/policeman-arrests-waitress-for-serving-him-bad-coffee-court-says-hes-right/