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人気恋愛小説を映画化した本作は、森山が主人公“ボク”の21歳から46歳までを演じるラブストーリー。昔の恋人と勘違いしてSNSで友達申請を送った“ボク”(森山)が、SNSを通じて過去と現在を繋いでいく様を描く。
森山は主人公の若き日から40代までを演じたことについて、「ビジュアルに関しては僕は今37歳。あの手この手を使いました」と笑顔で振り返り、「年齢や容姿の変容と言うよりも、人生を過ごす中でコミュニケーション能力が変化、変容する様も見てもらいたい。タイトルにある『大人になれなかった』の大人ってなんぞやっていう風になると思います」と作品の見所を語る。
一方で、伊藤とは初共演。「自分は(演技の中で)自分なりに初めて人を好きになった時の経験や、その時感じたものを長い年月の中から手繰り寄せてこないといけなかった。その存在と対峙することに(現場で)非常に敏感になっていて、(伊藤に現場で)どう近づくかをかなり考えていました。迷惑をかけたなって思います」と振り返る。
伊藤はこれに対し、「(現場で森山と)お話をできるようになっていく過程が楽しかったです」と述べ、「ずっとたくさん、(森山が出演する)いろんな作品を見ていたし、共演は夢の一つでした。緊張はあったけど、良い緊張であったのはずっと森山さんが現場で佐藤(ボク)でいてくれるから。非常に贅沢な時間でした」と感想を述べた。
森山もそんな伊藤の感想を受けて、「沙莉ちゃんは今27歳でしょ。僕の方が多少距離感がある。こっちもビクビクしながら関わってしまった。年齢とか関係なく状態を受け入れてくれてすごく助かった。撮影期間はそんなに長くなかったけど、一緒にドライブできた感じがします」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)