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芥川賞作家・津村記久子さんのデビュー作で、第21回太宰治賞受賞した同名小説を映画化した本作。大学卒業間近の主人公・ホリガイ(佐久間)が、過去に痛ましい経験をしている後輩・イノギ(奈緒)と出会う。彼女とは独特な関係を紡いでいくが……という物語。イベントには、佐久間や奈緒のほか、共演者の小日向星一、吉野竜平監督も登壇した。
役づくりで髪を赤に染めた佐久間。オファーを受けた際の印象について、「自分で言うのは変なんですけど、普段、都会的な女の子を演じる機会が多く、ホリガイのような、街ですれ違ってもおかしくない女の子役のお話が来たことが、すごく嬉しかったです」と語る。
一方、奈緒はイノギ役について、「この物語に希望を感じているんですけど、イノギさんとして、希望は一歩でもなく半歩でいいって思いながら作品に臨んでいました」とポツリ。「どんなに小さなことでもいいから、ホリガイさんと出会ったことで、“彼女が半歩でも前に進めたらいいな”って思って現場にいました」と吐露した。
本作で初共演を果たしたという佐久間と奈緒。撮影に入る前、監督のある計らいがあったという。奈緒は当時を振り返りつつ、「30分間、初対面の佐久間さんとお茶をする時間をくださったので、絆が深まった状態で現場に入ることができました。それは今でも“宝物のような30分だったな”と思います」と回顧。佐久間も同調しつつ、「その時間を忘れずに、重ねていけた気がします」と語った。
今回のイベントでは、登壇者4人にサプライズする形で、佐久間の友人で元E-girlsの女優・石井杏奈と、同じく友人で女優の伊藤沙莉からのコメントをMCが代読。彼女たちのコメントを聞いた佐久間は、感極まりながら「すごく胸がいっぱいです。本当にありがとうございます。ここに立っている皆さんと、現場のスタッフと、関わってくれた全ての皆さんと、この映画を作り上げることができて“本当に良かったな”と心から思います」と想いを語っていた。
映画 『君は永遠にそいつらより若い』は、テアトル新宿ほかにて全国順次公開中。