ポーゴは旗揚げ戦(7月4日、鶴見)に乱入して、大仁田を火だるまにして遺恨がぼっ発。両者は8月15日、大阪・花博記念公園鶴見緑地特設会場で6人タッグ戦で対戦したが、電流爆破イス攻撃でポーゴが勝利。大仁田は「このままではFMW-Eのエースとしてメンツが立たない」として、9.12鶴見で当初予定されていたカードを変更して、ポーゴとの一騎打ちに臨むことに…。
この試合はロープ3面に有刺鉄線電流爆破、有刺鉄線電流爆破バットが2本、電流爆破イスが1個、1面の場外に有刺鉄線バリケードマット地雷爆破ボード(火薬量は旗揚げ戦の3倍)が設置された「地獄のデスマッチIII」で実施された。試合は序盤レスリングの応酬の後、早々に場外戦に発展し、ポーゴが流血。リングに戻ると、ポーゴは大仁田の十八番である毒霧を逆に噴射し、師匠譲りの鎖ガマ攻撃で大仁田の背中を切り刻んだ。さらに爆破バットで一撃すると、セコンドのMr.アトミックが加勢して地雷ボードに落とした。大ダメージを受けた大仁田はなんとかリングにカムバックすると、ポーゴが今度は爆破イス攻撃でたたみかけた。それでも意地でフォールを許さなかった大仁田は爆破バットをポーゴの脳天に食らわせて逆転の3カウントを奪取し、大阪大会のリベンジを果たした。
試合後、大仁田が手を差し伸べると、意外にもポーゴは握手を交わして退場。そして、大仁田は「くだらないと分かっていても、一生懸命やってる人間もいる。30年前、FMWを作った。令和にFMW-Eを作った。FMW―Eは絶対に潰さん」と絶叫。そこに、この日、当初はタッグマッチで大仁田と対戦する予定だったアブドーラ・小林がタバコをくゆらせながら乱入して、「メインのカードを勝手に変えんじゃねぇ。俺は我慢できても、アイスリボンのファン、大日本のファンもいるんだ。自分勝手にやってんじゃねぇ」と挑発し、有刺鉄線バットで大仁田の顔面を攻撃した。すると、ここでポーゴが再び現れると、ついさっき握手したばかりの大仁田に、師匠ばりの裏切りのビッグファイアーを放って去って行った。
旗揚げ戦に続いて、ポーゴに火だるまにされた大仁田は死力を振り絞って立ち上がると、「ブッチャー(小林)の言ってることはホント。俺は勝手。自分勝手に生きるのを応援してください」とマイクアピールしてリングを降りた。ポーゴと小林は“大日本プロレス”繋がりで手を組むのか。今後の動向に注目だ。
(どら増田)