電流爆破初経験となる杏ちゃむは開始早々、爆破バットを手にして起動スイッチを押すも、モンゴルが阻止。場外戦で杏ちゃむを流血させたモンゴルは有刺鉄線バットで攻め立て、故ミスター・ポーゴさんばりのチェーン絞首刑で猛攻。杏ちゃむもDDT、ダイビング・ボディアタックなどで反撃するも、最後はモンゴルが爆破バットフルスイングで杏ちゃむを仕留めた。モンゴルは11月21日、鶴見での準決勝で、鈴季すずVSマドレーヌ(10.24鶴見)の勝者と対戦することが決定した。
モンゴルは「勝ちにはもちろんこだわりましたけど、背伸びをして、保坂(秀樹)さんとかポーゴさんとか、(ザ)グラジエーターを含め、新しい団体ですけど、OBの諸先輩方の遺伝子を引き継いでいきたいと。どんな形でも爪跡を残していきたい」と話した。デスマッチでの経験で次戦は鈴季との対戦が有力だが、「若さの勢いとか私にないものを持ってる。ここまで来たら老害じゃないですけど、当たったら、とことん圧をかけていびりつくそうかなと思います。そう簡単にプリンセスの座は渡せませんよ」と優勝する自信があるようだ。
なお、この日、トーナメント1回戦に出場予定だった藤田あかねは新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者の可能性があるため欠場し、対戦相手のテクラが不戦勝となった。
また、セミファイナルで男女ミクスドマッチに勝利して、トーナメントに向け弾みをつけた世羅りさは「自分は経験者なんで、引っ張っていかなきゃいけないというのがあった。電流爆破はかなり久々だったんですけど、小林さんの力をお借りして、今日はガッチリ取ることができました」とコメント。敗れた鈴季すずは「アブドーラ・小林にも、世羅りさにも、木高イサミにも、誰の足元にも及ばなかった。大仁田厚、なめてんのか。オマエには後継者とも言われたくないし、“令和の邪道娘”とか言われたくない。電流爆破のトーナメントで優勝して、大仁田厚を後悔させてやる」とリベンジを誓っている。
(どら増田)