岩崎はUWFインターナショナルなどで活躍した“ヤマケン”こと山本喧一氏が主宰したジム「パワー・オブ・ドリーム」の門下生。大谷は1995.10.9東京ドームで開催した伝説の新日本プロレスとUインターの全面戦争で、その山本氏とバチバチにやり合った間柄。長い月日を経て、山本氏の弟子とガンプロのリングで対峙することに。
試合は序盤、レスリングの攻防でスタートし、エルボー合戦から、岩崎がキック連打。大谷は腕に集中砲火を浴びせると、顔面ウオッシュ。背中へのサッカーボールキックでやり返した岩崎は、ダブルアーム・スープレックス、テキサス・クローバーホールド、逆片エビ固めで猛攻。大谷も投げ捨てジャーマン、腕ひしぎ逆十字固めで逆襲。15分過ぎ、壮絶な張り手、エルボーの応酬となり、岩崎は三角絞め、ハイキック、PKと波状攻撃に行くも、大谷はラリアットからチキンウイング・アームロック。さらにラリアットからコブラホールドで絞め上げてギブアップを奪っている。
先に岩崎が退場すると、左腕を傷めた様子の大谷は「岩崎!いや孝樹、オマエと出会えてよかった。オマエがプロレスラーになってくれたおかげで、26年前の続きができました」と言葉を送ると、「毎回毎回、刺激的なカードを。ガンプロ、最高だね。所属ではないかもしれないけど、レギュラー参戦しているから、ガンバレ☆プロレスの一員です。これからもガンプロのメンバーと一緒に一生懸命なプロレスをして、へこたれそうな気持ちになっている皆さんに、元気を与えるプロレスを続けていきたいと思います。本日も温かいご来場、心の底からありがとうございました」と感謝の意を述べて引き揚げた。
(どら増田)