東京オリンピック・パラリンピック開催のため、2年連続の秋開催となる今年は全19大会、合計20名のレスラーがエントリーする。新日本プロレスのヘビー級戦士が顔を揃える、最強戦士決定戦。今年の初出場選手は3選手。
昨年の『G1クライマックス』両国大会で凱旋帰国して、“ユナイテッドエンパイア”の中心人物として猛威を振るっているグレート-O-カーン。帝国の勢いを取り戻すためにも、初の『G1』でシングル戦線で実力を発揮したいところ。
2016年3月より新日本マット参戦以降は、タマ・トンガとの“G.o.D”でタッグ戦線を中心に活躍、意外なことに今回が『G1』初エントリーとなるタンガ・ロア。驚異のパワーが全開となれば、リーグ戦の台風の目となる可能性も十分だ。
9.4メットライフドーム大会にて、矢野通との“NO DQ I QUIT MATCH”に敗戦し、『KOPW2021』王座は手放すも、最近はシングルプレイヤーとしての活躍も目立って来たチェーズ・オーエンズも初エントリー。かつては棚橋弘至も勧誘した逸材である。
また、タンガとともに、ここ数年はタッグ戦線に注力していたタマ・トンガが3年ぶり4回目の出場。パワーが増して来ているだけに注目は高い。EVILと同ブロックになったのは興味深い。
Aブロックでは、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン結成以降は、シングルが実現していない内藤哲也と高橋裕二郎の元ノー・リミットの2人が同ブロックにエントリー。IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟が話していたが、昨年覇者の飯伏幸太、鷹木、内藤という昭和57年生まれの3選手が同ブロックになるのも見逃せない。ここにザック・セイバーJr.、KENTA、石井智宏、矢野通といった強豪が加わり大混戦は必至である。
Bブロックでは、棚橋弘至とオカダ・カズチカという2大エースが同ブロックにエントリー。昨年準優勝のSANADAの動向にも要注目。バレットクラブ内ユニット、ハウス・オブ・トーチャーを立ち上げたEVILの存在も不気味なところ。また、4日のメットライフドーム大会でオカダを下したジェフ・コブ、シングル戦線でも活躍が期待されるタイチ、そして後藤洋央紀とYOSHI-HASHIのパートナー同士といった注目選手がズラリ。Bブロックも混戦になるだろう。
▼『G1クライマックス31』エントリー選手
●Aブロック
“ゴールデン☆スター” 飯伏幸太
※5年連続 7回目の出場/2019年・2020年優勝
“STONE PITBULL” 石井智宏
※9年連続 9回目の出場
“敏腕プロデューサー” 矢野通
※15年連続16回目の出場
“THE DRAGON” 鷹木信悟
※3年連続 3回目の出場
“制御不能なカリスマ” 内藤哲也
※12年連続 12回目の出場/2013年・2017年優勝
“英国の若き匠” ザック・セイバーJr.
※5年連続 5回目の出場
“Dominator” グレート-O-カーン
※初出場
KENTA
※3年連続 3回目の出場
“トンガン・テロリスト” タンガ・ロア
※初出場
“THE TOKYO PIMPS” 高橋裕二郎
※2年連続 8回目の出場
●Bブロック
“100年に一人の逸材” 棚橋弘至
※20年連続 20回目の出場/2007年・2015年・2018年優勝
“レインメーカー” オカダ・カズチカ
※10年連続 10回目の出場/2012年・2014年優勝
“混沌の荒武者” 後藤洋央紀
※14年連続 14回目の出場/2008年優勝
“HEAD HUNTER” YOSHI-HASHI
※2年連続 5回目の出場
“Cold Skull” SANADA
※6年連続 6回目の出場
“愛を捨てた聖帝” タイチ
※3年連続 3回目の出場
“ザ・ハチェット” ジェフ・コブ
※3年連続 3回目の出場
“キング・オブ・ダークネス” EVIL
※6年連続 6回目の出場
“The Good Bad Guy” タマ・トンガ
※3年ぶり 4回目の出場
“ザ・クラウン・ジュエル” チェーズ・オーエンズ
※初出場
10月20日、21日の東京・日本武道館大会まで、全国各地において連日ヘビー級のシングルマッチが見られる。両ブロック最多得点者同士が対戦する優勝決定戦は10.21日本武道館大会だ。
(どら増田)