挑戦者組の樋口は「自分らとしては思い入れのあるベルト。赤井さんが作ってくれた道なんで、ぜひとも奪い返して、イラプションが6人タッグのベルトを巻きたいと思います」とコメント。いの一番に挑戦をアピールした赤井は「イラプションとして結果を出さなきゃいけないと思ってます。この6人タッグ選手権は自分にとって、ある意味、集大成。“男子の中で、何で女子が1人いるんだ?”って、いまだに違和感を持っている人もいる。そこを含めて、そういう人たちを黙らせたい。火野選手のチョップを、パートナー2人が食らっているのを見て、ヤバいというのは分かってます。正直怖さはあります。ヤバさ、怖さを乗り越えてチャンピオンにならないといけない。なので、火野さん!私に遠慮なくチョップを打ってきてください。プロレスラーはやられる覚悟だけじゃなく、やる覚悟も必要だって、お師匠さんから習ってるので」と並々ならぬ覚悟を見せている。坂口は「(7.15)新宿で赤井がウチらにつけてくれた火を、川崎でベルトを獲って燃やし続けたいと思います」とキッパリ。
一方、王者組の遠藤は「本来だったら、ボロクソに言ってやりたいんですけど、一つだけ認めてやりたいことがあります。それは、(7.18)白石大会のリングで俺たちの前で挑戦表明したこと。前回、白石大会で防衛したサウナカミーナは、直接言わず、会社に言って組まれたタイトルマッチだった。イラプションに一つアドバイスするとしたら、もう少し現実を見た方がいいってこと。全員そこそこキャリア、経験も積んできて、頑張っただけじゃいけない時期になってる。8月21日、残酷な現実を見せつけてやります」と挑戦者組を認めつつも、自信満々の表情。
火野は「このタイトルマッチ、ハンディキャップマッチみたいなもんや。負けるわけない。3人おっても1人は女性。おる意味ないから。ええ女なんやから、リングなんかさっさと降りて。ガリガリなんやから、プロレス辞めたらいい。チョップ打つわけないやろ。バラバラになってしまう。プロレスラーであり、殺人鬼じゃないから。チョップは打ちません!」として、赤井の要求を拒絶した。
この日も、缶チューハイをあおりながらの会見となった高尾はベルトを坂口に投げつけ、「ベルトほしいんだろ? やるよ。巻いていいよ。今度俺の代わりに巻いて入場してきてくれよ」と吐き捨てた。火野がチョップは打たないと発言したことについて、赤井は「打たないといけないような状況にしてやります。全部受け止めてのチャンピオンだと思ってるので。ガリガリとか言ってたんですけど、私の長くて細い足を突き刺してやります」と強気の姿勢。それに対して、火野は「そもそもレスラーと思ってない。ちょっと照れるくらい、ええ女やな。やっぱりリング降りた方がいい。プロレス辞めよう! レスラーじゃないもん。打たない、打てない」と改めてチョップは打つ気がないことを表明。
フォトセッションが終わると、赤井はいきなりキレて、「オイ、火野!川崎はウチのこと無視できんようにしてやるからな!」と投げかけ、味方の2人に「アンタらがしっかりせんからや!」と張り飛ばして怒りを露わにした。
赤井が火野を本気にさせられるかどうかがテーマになりそうだ。
(どら増田)