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東京2020聖火リレー公式アンバサダーとして挨拶に立った石原。「先日、長崎の平和公園から聖火リレーのランナーとして走らせていただきました。無観客だったんですけど、全く寂しい気持ちになりませんでした。なぜなら、これまで多くの聖火ランナーにインタビューさせていただいて、皆さんがどんな気持ちで走っているか、どんな思いや目標を掲げてそこに辿り着いたかを知っていたからです。トーチに掲げた聖火を見ながら、その重みと生命力を感じながら走ることができました」と胸の内を語った。
さらに、「走り終えて携帯を見たら、ウガンダにいる友人たちから動画が送られてきました。ウガンダから日本の長崎に向かって同時刻に、『さとみ、がんばれ』とアチョリ語で叫びながら同じように走ってくれて、その動画を見た瞬間に涙が溢れてきて、『ああ、本当に1人じゃなかった』と心の底から実感できました」。その他にも、世界中から届いたメールが支えになったと話した。「沿道の皆さんを始め、自分が想像する以上に聖火リレーを見ている多くの方がいます。それを信じられるかどうかで、たぶんモチベーションが変わるのかなと思います」と、批判にさらされる聖火リレーに取り組むモチベーションを明かした。
また、「リアルタイムで映像を追いかけていて印象的だったのは、皆さん、トーチに火がついてから立ち止まってないんです。トラブルやアクシデントで待機している時でも、トーチを掲げてその場で足踏みされているんですね。その姿を見て、いつでも走り出せるように準備しているんだと思って、すごく胸が熱くなって勇気づけられました。立ち止まっちゃいけないな、いろんな状況があるけど、この火は燃やし続けなきゃいけない」と各地の聖火ランナーの姿に感銘を受けている様子だった。
(取材・文:石河コウヘイ)