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56歳女性、結婚式の2日後に夫の元妻へ腎臓を提供 お互いを「腎臓姉妹」と呼び合う

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画像はイメージです

 人間の体には腎臓が2つある。そのうち1つを失っても、日常生活に支障はないとされるため、腎臓を必要とする人に、自分の腎臓を提供することは可能だ。海外には、驚くような相手に、自分の腎臓をあげた人がいる。

 アメリカ・フロリダ州で結婚式を挙げた花嫁が、2日後に病院に入院、花婿の元妻に腎臓を提供したと、海外ニュースサイト『KTVL』『Daily Mail』などが6月2日までに報じた。

 記事によると、2020年11月22日、同州の教会で56歳の女性は、56歳の男性Aと結婚式を挙げたという。2人は10年の交際を実らせてゴールイン。挙式から2日後、女性は病院に直行、そのまま入院した。入院の目的は、腎臓の摘出手術を受けるためだ。女性はドナーとして、男性Aの元妻に、自分の腎臓を提供したという。

 男性Aと59歳の元妻は、20年以上前に離婚済みだ。2人は良好な関係を保っていたそうだ。元妻は、長年腎臓病を患っていたという。2020年11月頃から病状が悪化して入院。元妻の腎臓は8%しか機能しておらず、腎臓移植が必要な状態であった。元妻の弟が、腎臓の提供を申し出ていたが、元妻には適合しなかったそうだ。

 女性と元妻は、家族の集まりで会ったことはあったが、親しい間柄ではなかった。しかし、女性は元妻の状態を聞いて、「力になりたい」と思ったそうだ。女性は元妻に、自分の腎臓を提供したい旨、申し出たという。病院で検査を受けた結果、女性の腎臓は元妻と適合、移植可能の判断であった。その後、移植に関する精密検査に加え、新型コロナの影響で、移植手術の日付が決まらなかったが、偶然にも予定していた結婚式の2日後に決定したそうだ。女性と元妻は同じ病院に入院、腎臓の摘出手術と移植手術を同時に実施。手術は無事成功したそうだ。

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 女性は、元妻のためにドナーになった理由について、「私は、弟を肺の病気で亡くしています。弟は肺移植が必要だった。私の肺は弟に適合しなくてあげられなかった。弟は移植待ちの最中に死亡。事態は一刻を争うため早急に対応が必要でした。元妻にはもうすぐ孫が生まれるし、孫の顔を見せてあげたかった。心から私の腎臓をあげたいと思いました」と語っている。

 元妻は、女性を「命を救ってくれた恩人」と話している。女性とは毎日メールを交換する仲に。お互いを「腎臓姉妹」と呼び合っているそうだ。元妻は、無事孫息子を抱くこともできたそうだ。今夏、元妻の家族は、女性の家族と一緒に、大所帯で旅行に行く予定だという。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では、「素晴らしい女性だ。普通、元妻はライバルで、触れたくない存在なのに」「まだまだ世の中捨てたものじゃないね」「元妻と聞くと、不幸を願ってしまう私は心が汚れている」「嫌なニュースが多い中で、こういう話は嬉しいね」「男性の好きになった女性は、DNAレベルでも似ていた」など様々な声が上がった。
 
 自分のパートナーがお付き合いしていた人は、何かと気になる存在だ。複雑な心境を抱くことも少なくない。そんな相手でも分け隔てなく、慈愛の気持ちを持てる人が世の中にはいるようだ。

記事内の引用について
Woman donates kidney to hubby's ex-wife days after wedding(KTVL)より
https://ktvl.com/news/offbeat/woman-donates-kidney-to-hubbys-ex-wife-days-after-wedding-jim-strickland-debby-neal-mylaen-merthe
'We call ourselves kidney sisters!' Selfless Florida woman, 56, donates an organ to her new husband's EX-WIFE just days after her wedding(Daily Mail)より
https://www.dailymail.co.uk/femail/article-9673915/Florida-woman-donates-kidney-husbands-ex-wife.html

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